吉井秀仁

吉井秀仁（よしい ひでひと）

プロフィール

生年月日: 1956年8月27日
出身地: 千葉県茂原市
血液型: O型
期別: 日本競輪学校第38期生
登録消除日: 2002年7月31日
主な戦法: 先行、追込

選手時代

吉井秀仁は、千葉県立茂原工業高等学校を卒業後、競輪学校に入学。同期には柳井譲二、山口健治がおり、「三羽烏」と称された。1976年に千葉[[競輪場]]でデビューし、初出走で初勝利を飾る。

デビュー当初からそのスピードは注目を集め、「茂原の怪童」「2周半逃げ切る男」などと呼ばれた。1978年には競輪祭新人王戦で優勝し、その才能を開花させる。

1979年の高松宮杯競輪では、当時最強を誇った中野浩一の捲りを封じ、続くオールスター[[競輪]]では中野に敗れたものの、決勝に進出。同年の競輪祭競輪王戦では、中野との激しい駆け引きを制し、特別競輪（現在のGI）初優勝を飾った。このレースは、吉井の卓越した競走技術と勝負強さを強く印象づけた。

1980年の日本選手権[[競輪]]では、中野との直接対決を制し優勝、続く高松宮杯競輪では中野との三度目の対決となったが、惜しくも3着。しかし、この3つの特別競輪決勝は、吉井の輝かしい戦歴の中でも白眉をなすものとなった。

吉井は、当時全盛期の中野浩一に対し、4連続で先着（1着3回）、特別競輪決勝で3回連続で先着するなど、中野の最大のライバルとして競輪界を牽引した。その闘争心は、フラワーラインの滝澤正光らとの戦いにも現れていた。

1984年の日本選手権[[競輪]]では、優勝した滝澤正光を引き出した清嶋彰一に対し、控室で正座をして頭を下げて礼を述べるなど、古風な競輪選手としての気質を持ち合わせていた。同年にはオールスター[[競輪]]で優勝を飾る。

1988年頃から、漫画『ギャンブルレーサー』に「関優勝の友人」という設定で登場。これにより、全盛期以上に一般の知名度が高まるという現象が起きた。

後年は、弟子の育成にも力を注ぎ、A級選手として走るようになっても、その知名度からファンを沸かせ続けた。しかし、2002年春頃からレースへの辞退が相次ぎ、膝の故障により引退を余儀なくされた。

通算戦績は2073戦464勝、優勝66回（うちGI4回）。

引退後

引退後は、競輪場の場内レポーターやTV解説者として活躍。「最も競輪客のような解説者」として人気を博している。タレントの伊藤克信と共にイベントの進行役や予想会などを行うことも多い。

松戸[[競輪場]]では、吉井の功績を称え「吉井秀仁杯フラワーラインカップ」が開催されている。

競輪祭で中野を破った際、「ザマーミロ、あー気持ちいい。」と発言したことが、後にSPEEDチャンネルで取り上げられた際、自ら「余分なことを言ってしまった」と語っている。

主な獲得タイトル

1978年 - 競輪祭新人王戦（小倉[[競輪場]]）
1979年 - 競輪祭（小倉[[競輪場]]）
1980年 - 日本選手権[[競輪]]（前橋[[競輪場]]）
1984年 - オールスター[[競輪]]（西宮競輪場）

競走スタイル

デビュー直後は「千葉の快速先行」と呼ばれたが、ピークを過ぎてからは追込戦法に転向した。併走時の横捌きに強く、イン待ち戦法を得意とした。また、先頭誘導員の直後を走り、内側を走る選手を抑え込みつつ、後方から先頭に出ようとする仲間選手を援護する「イン切り」の達人としても知られた。評論家の鈴木保巳から「イン待ち日本一」のお墨付きを得ていた。

関連項目

競輪選手一覧
ギャンブルレーサー
* スーパージョッキー

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