吉住 (お笑い芸人)

吉住（よしずみ）は1989年11月12日、福岡県北九州市に生まれた女性お笑い芸人です。彼女はプロダクション人力舎に所属し、近年多くの舞台やテレビでその名を知られるようになりました。本名は吉住暢子であり、高校卒業後に熊本県立大学環境共生学部を卒業しました。吉住はお笑いの道を志すきっかけとして、福岡県大会でベスト8に入ったテニス部時代の経験や、テレビのお笑い番組で見た東京03やキングオブコメディ、ラバーガールのコントに感銘を受けたことを挙げています。

高校を卒業する際にお笑いの養成所に通いたいと考えますが、両親の反対を受け、まずは大学進学の道を選びました。でも、大学卒業後に再度養成所に入ることを決意し、吉住は東京03やラバーガール、他にも好きな芸人が多く所属するプロダクション人力舎へ進むことになりました。彼女が入ったスクールJCAでの同期に土屋（孫ダッシュ）がいることで、刺激を受けつつ自分のスタイルを模索していきました。

2015年に同期のかわえなつきと共にコンビ「ムテンカナンバー」を結成しましたが、2016年に解散。その後、吉住はフリーでの活動を開始しました。舞台に立ちながら、一人でネタ作りにも取り組み、ある日テレビ局でネタを披露した際、フジテレビの新しい波24のディレクターに見いだされ、レギュラー出演を果たしました。このタイミングで、彼女は本名から苗字の「吉住」に改名しました。

2018年の第2回女芸人No.1決定戦 THE Wでは初めての決勝進出を果たし、2020年には第4回大会で見事に優勝を勝ち取りました。その後、R-1グランプリでも初の決勝進出を果たし、2021年までの連続出場が続きました。

芸風としては、コントを中心に恋愛をテーマにした独自のネタが魅力であり、特に「依存症」「許されざる恋」といった作品が多くあります。ネタ作りでは日常の興味を惹かれる言葉をメモし、それを基に創作を重ねるスタイルが特徴です。

また、多数のレギュラー番組や特別出演、さらにはテレビドラマへの出演を通じて、吉住は着実に知名度を上げています。2021年には自身の冠番組『吉住のアナタとコント』がスタートし、さらにコラムや小説も発表し、幅広い表現力を持つアーティストとしての階段を上っています。彼女は血液型O型で趣味は整骨院巡りや読書と多彩で、テニスが得意という一面を持つなど、個人的な魅力も際立っている存在です。

吉住の独特の視点から描かれるネタには、観客との共鳴を呼ぶものが多く、彼女がこれからもどのような新しい形の笑いを生み出していくのか、ファンや業界の期待が高まっています。特に恋愛や人間関係を題材にしたネタ作りは、観る者の共感や笑いを生んでいます。今後のさらなる活躍が期待されています。

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