吉原正平

吉原正平（よしはら しょうへい）

吉原正平とは、1989年9月14日生まれの元プロ野球選手で、福岡県遠賀郡水巻町出身の右投右打の投手です。彼の野球に対する情熱は、兄の影響を受けて小学2年生の時に始まりました。兄は甲子園に出場しており、その活躍が吉原の野球の道を選ぶきっかけとなりました。彼は伊左座ヤンキースに所属し、遊撃手としてキャリアをスタート。　以降も水巻南中学校の水巻中央シニアにてプレーし、やがて東筑紫学園高校に進学します。

経歴

高校時代、吉原は主に投手と外野手として活躍しました。特に2年次には抑え投手として好成績を残し、冬の練習での努力が実り、翌年には北九州市長杯で146キロの直球を記録します。3年時の夏には全国高校野球選手権大会福岡県大会でベスト8に進出。プロ志望届を出さずに大学進学を選び、東京農業大学食料環境経済学科に入学しました。

大学では、2部リーグで72試合に登板し、15勝23敗、271奪三振、防御率2.89という成績を収めます。卒業後は社会人野球の日本生命に入団し、都市対抗野球で活躍。特に初年度には2試合連続完封を達成し、若獅子賞を受賞します。

プロ入り

2013年のドラフトで千葉ロッテマリーンズから4位指名を受け、プロ入りを果たしました。契約金6000万円、年俸1200万円で、背番号は40番に決まりました。この年4月には結婚し、長男も誕生し、家庭を持った選手としてのスタートも切っています。

ロッテ時代

2014年、吉原はオープン戦で圧倒的な成績を残し、開幕を一軍で迎えます。3月29日の対福岡ソフトバンクホークス戦でプロ初登板を果たし、4月5日の対北海道日本ハムファイターズ戦では一軍初勝利を挙げました。この勝利は、ロッテの新人バッテリーによるものとして注目されました。シーズン全体では6試合に登板し、1勝1敗、防御率は9.64という成績でした。

しかし、2015年には右肘を故障し、その後は一軍登板が無くなります。彼は2016年10月に戦力外通告を受け、同年12月に自由契約となりました。

現役引退とその後

その後、NPB他球団への現役続行を希望し、トライアウトに参加しますが、現役引退を決意。2017年からは打撃投手兼二軍用具補佐としてチームに残り、背番号は110となりました。

特徴と人物像

吉原選手は小柄でありながら、最速151キロのストレートを投げる本格派の右腕です。多彩な変化球を持ち、特にスライダーとカーブに定評があります。入団当初から実戦向きの選手として評価され、期待が寄せられていました。

また、彼は高校時代にJR九州の練習に参加した経緯から、大学は東農大を選ぶなど、自身のキャリアを真剣に考えていました。初勝利の記念ボールにまつわるエピソードもあり、同日の西野勇士の初セーブのボールを半分に割ろうとする冗談を言ったところ、西野からの励ましの言葉が印象に残っています。

吉原正平選手は、そのキャリアを通し、数々のエピソードや成績、そして彼の人柄が多くの人々に影響を与えた選手です。

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