吉居時哉

吉居時哉について

吉居時哉（よしい ときや）は、1932年5月7日に生まれた、日本の大蔵官僚です。神奈川県鎌倉市出身で、神奈川県立湘南高等学校を経て東京大学に進学し、経済学部を卒業しました。1955年に大蔵省に入省し、日本の経済・金融行政に長く貢献しました。

大蔵省でのキャリア

吉居氏は、大蔵省で主に主計局と理財局でキャリアを積みました。入省後、理財局資金課企画係長、岩国税務署長、理財局経済課長補佐などを歴任し、その後、大臣官房秘書課長補佐として大臣を支えました。

1969年には外務省研修所での研修を経て、1970年6月には在スイス日本国大使館参事官として海外勤務を経験しました。

帰国後は、主計局給与課長、主計局主計官（外務、通産、経済協力担当）として、予算編成の中枢を担いました。その後、銀行局中小金融課長、銀行局総務課長と金融行政の要職を歴任し、1980年6月には近畿財務局長に就任しました。

1981年6月には銀行局検査部長として、金融機関の健全性維持に尽力し、1983年6月には理財局次長（旧理財担当）として、財政政策の企画立案に携わりました。

国土事務次官とその後

1984年6月には内閣官房内閣審議室長、1985年7月には国土庁長官官房長を務め、1986年6月には国土事務次官に就任しました。国土事務次官は国土庁の事務方のトップであり、国土政策の推進において重要な役割を担いました。1988年6月28日に退官するまで、その職務を全うしました。

退官後は、第二地銀協会長や東日本銀行頭取に就任し、金融業界でも活躍しました。吉居氏の経歴は、日本の戦後経済の発展と、行政・金融両面でのリーダーシップを示しています。

職歴詳細

1955年4月：大蔵省入省
1961年：理財局資金課企画係長
1962年：岩国税務署長
1963年：理財局経済課長補佐
1966年5月：大臣官房秘書課長補佐
1969年：外務省研修所
1970年6月：在スイス日本国大使館参事官
1974年7月：主計局給与課長
1976年6月：主計局主計官（外務、通産、経済協力担当）
1977年6月：銀行局中小金融課長
1979年：銀行局総務課長
1980年6月23日：近畿財務局長
1981年6月：銀行局検査部長
1983年6月7日：理財局次長（旧理財担当）
1984年6月：内閣官房内閣審議室長
1985年7月：国土庁長官官房長
1986年6月10日：国土事務次官
1988年6月28日：退官

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