吉岡薫

吉岡薫

吉岡薫（よしおか かおる、1960年3月1日 - ）は、日本棋院中部総本部所属の囲碁棋士。九段。佐賀県出身、安永一に師事。

人物

佐賀県出身。中学2年生から囲碁を始め、同級生に誘われたことがきっかけでプロを目指す。高校2年生の時にアマ本因坊戦で県代表になったことから、プロを志すようになる。高校3年生で進路を決める際、福岡県の地方棋士を頼り、安永一を紹介され、安永の内弟子となる。

内弟子時代には安永と対局する機会も多く、食事もせずに朝から晩まで対局を続け、安永の妻を呆れさせたこともあったという。1980年に入段を果たす。

30歳頃に長野県へ指導に訪れた際、師匠を探していた下島陽平と出会い、初めて内弟子を取る。下島が入段を果たすと、その後も吉岡のもとを訪ねる人が多く、引退までに多くの弟子を抱えることとなった。安永との経験から、後進を育てたいという思いがあり、そのためには内弟子の形態が一番だと感じていた。

高齢の両親の世話をする必要があったことなどから、2021年2月28日付で引退。引退対局（2月25日、第47期碁聖戦予選Cの対明戸和巳七段戦）では一番弟子の下島が記録係を務めるサプライズがあった。タイトル獲得には恵まれなかったが、41年間のプロ生活で23人の弟子を取り、その半数以上がプロ入りを果たした。引退時の中部総本部は、5人に1人が吉岡門下であった。通算成績は399勝490敗3持碁1無勝負。

引退後は佐賀県に帰郷し、日本棋院佐賀中央支部の運営に関わりながら、同県での囲碁普及活動に意欲を燃やしている。

門下生

いずれも日本棋院中部総本部所属。

下島陽平（1994年入段）
金賢貞（1998年入段）
川田晃平（2001年入段）
柳澤理志（2005年入段）
大澤健朗（2007年入段）
熊本秀生（2008年入段）
鶴田和志（2010年入段）
卞聞愷（2013年入段）
伊藤健良（2015年入段）
大竹優（2016年入段）
長徳徹志（2018年入段）

また、正式な師弟関係にはないが、山森忠直（中部総本部所属、2000年入段）や髙津昌昭（関西棋院所属、2011年入段）の指導にもあたっている。

棋歴

昇段履歴

1980年 入段
1981年 二段、同年 三段
1982年 四段
1985年 五段
1988年 六段
1991年 七段
2013年12月6日 八段（勝数規定）
* 2021年2月28日 九段（引退）

外部リンク

日本棋院の吉岡薫紹介ページ

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