吉田光男

吉田光男

吉田光男（よしだ みつお、1946年 - ）は、日本の朝鮮史学者。東京大学名誉教授、放送大学名誉教授、元副学長。

経歴

愛知県に生まれ、東京大学文学部東洋史学科を卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程を単位取得退学後、朝鮮史研究者としての道を歩み始める。

東京外国語大学助手、講師、助教授を経て、1993年に東京大学文学部助教授に転任。1994年に教授に昇格し、2010年に定年退任するまで教鞭をとった。東京大学退任後は、放送大学教養学部教授として再び教壇に立ち、2013年には放送大学副学長、2014年からは附属図書館長を兼任。2015年に副学長を退任し、2017年3月に放送大学を定年退職、名誉教授となった。

2011年には、学位論文『近世ソウル都市社会研究：漢城の街と住民』を東京大学に提出し、文学博士号を取得している。

業績

吉田光男は、朝鮮史、特に近世ソウルの都市社会史研究において、数多くの業績を残している。詳細な文献研究と社会経済史的な視点に基づいた研究は、日本における朝鮮史研究の発展に大きく貢献した。

また、放送大学においては、朝鮮史や東アジア史に関する科目を担当し、一般向けの教育にも尽力した。

著作

著書

『近世ソウル都市社会研究：漢城の街と住民』草風館 2009

共編著

『朝鮮の歴史と社会』放送大学教育振興会 2000
『東アジア世界の歴史と文化』(地域文化研究 2) 浜口允子・川勝守共著、放送大学教育振興会 2002
『韓国朝鮮の歴史と社会』放送大学教育振興会 2004
『日韓中の交流 ひと・モノ・文化』[山川出版社] 2004
『北東アジアの歴史と朝鮮半島』放送大学教育振興会 2009
『東アジアの歴史と社会』放送大学教育振興会 2010
『歴史と人間 新訂』杉森哲也共編著、放送大学教育振興会 2014
『韓国朝鮮を知る事典 新版』伊藤亜人・大村益夫・高崎宗司・武田幸男・梶村秀樹共監修、平凡社 2014
『韓国朝鮮の歴史』編著、放送大学教育振興会 2015

訳書

『朝鮮近世の御用商人：貢人の研究』金東哲著、[法政大学出版局] 2001
『韓国社会の歴史』韓永愚著、明石書店 2003
『中国歴史地図』朴漢済・金秉駿・李瑾明・李俊甲・金衡鍾共著、平凡社 2009
『漢京識略：近世末ソウルの街案内』柳本芸著、平凡社東洋文庫 2017

参考文献

J-Global
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