吉田忠三郎

吉田忠三郎：労働運動と政治に捧げた生涯

吉田忠三郎（1917年8月14日 - 1994年8月18日）は、日本の労働運動家、そして政治家として、その生涯を社会に貢献しました。参議院議員を3期務め、労働者の権利擁護と社会の発展に尽力しました。彼の号は鶴峰です。

生い立ちと初期の活動

吉田忠三郎は、北海道爾志郡熊石村（現在の二海郡八雲町）で生まれ育ちました。札幌高等法律経済専門学校を卒業後、鉄道省に入省し、鉄道官補としてキャリアをスタートさせました。その後、彼は労働運動の世界に身を投じ、札幌市議会議員、国鉄労働組合北海道本部委員長、そして国鉄労働組合中央本部委員長という要職を歴任しました。

参議院議員としての活躍

1962年7月、吉田忠三郎は第6回参議院議員通常選挙に日本社会党公認で北海道地方区から出馬し、見事当選を果たしました。その後、第8回、第10回通常選挙でも連続当選し、参議院議員を3期務めました。参議院議員として、彼は社会労働委員長、交通安全対策特別委員長、北海道開発審議会委員など、数々の重要な役職を歴任しました。

また、日本社会党内でも、政審副会長、選挙対策副委員長、参議院副会長、政審委員長、国会対策委員長、財務副委員長など、多岐にわたる役職を担い、党の運営にも深く関与しました。さらに、日ソ議員連盟副会長として、国際的な交流にも貢献しました。

1980年6月、吉田忠三郎は第12回通常選挙には出馬せず、政界を引退しました。

その他の活動

政治家としての活動以外にも、吉田忠三郎は北海道商工連協同組合理事長を務めるなど、地域経済の発展にも尽力しました。

栄誉

長年の功績が認められ、1987年には勲二等旭日重光章を受章しました。また、1994年には正四位に叙されました。

吉田忠三郎は、労働運動と政治の世界で、常に社会の進歩と人々の幸福を追求し続けた人物でした。彼の情熱と努力は、多くの人々に感銘を与え、その功績は永く記憶されることでしょう。

参考文献

• - 『市民・社会運動人名事典』日外アソシエーツ、1990年。
• - 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 『新訂 政治家人名事典 明治～昭和』日外アソシエーツ、2003年。
• - 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

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