名古屋ガイドウェイバスガイドウェイバス志段味線

ガイドウェイバス志段味線（ゆとりーとライン）

ガイドウェイバス志段味線は、愛知県名古屋市東区の大曽根駅から守山区の小幡緑地駅を結ぶ、名古屋ガイドウェイバスの路線です。愛称は「ゆとりーとライン」と呼ばれ、高架の専用軌道区間と一般道路を走行する平面区間を直通運転します。駅ナンバリングの路線記号はYです。

概要

志段味サイエンスパークへのアクセスとして計画され、バスと新交通システムの中間的な輸送力を持つガイドウェイバスが採用されました。専用軌道区間は大曽根 - 小幡緑地間で、将来的な新交通システムへの転換も考慮し、全線が高架となっています。建設費は1kmあたり54億円と高額です。

施設・車両は名古屋ガイドウェイバスが保有・管理し、専用軌道区間での運転は名古屋市交通局が受託しています。海外のガイドウェイバスには地上区間も存在しますが、ゆとりーとラインの専用軌道区間は全線高架のため「高架区間」、一般道路区間は「地上区間」と呼ばれることがあります。

本路線は軌道法に基づく鉄道路線ですが、時刻表などではバス路線として扱われることもあります。

路線データ

路線距離（営業キロ）：6.5km（専用軌道区間）
案内軌条：側方案内式
駅数：9駅（専用軌道区間）
複線区間：全線
動力：内燃（全線非電化）
最高速度：60km/h
軌道の規格：最小曲線半径100m（大曽根駅付近は30m）、最急勾配60‰

歴史

2001年3月23日：大曽根駅 - 小幡緑地駅間が開業。当初は名古屋市交通局、名鉄バス、JR東海バスの共同運行。
2009年10月1日：名鉄バス、JR東海バスが運行から撤退し、名古屋市交通局のみの運行となる。
2013年4月1日：守山市民病院駅を金屋駅に改称。
2022年5月30日：専用軌道に一般車両が侵入するトラブルが発生。

運行形態

以下の系統が運行されています。高架区間のみを走る系統を除き、平面区間に直通します。高架区間では昼間時間帯は約10分間隔で運行され、各駅に停車します。

大曽根 - 小幡緑地：主に朝夕に運行。
大曽根 - 小幡緑地 - 志段味交通広場：基本系統で、終日運行。
大曽根 - 小幡緑地 - 志段味スポーツランド - 志段味交通広場：上島（西）で分岐。
大曽根 - 小幡緑地 - 志段味交通広場 - 高蔵寺

運賃

2019年10月1日現在の運賃は以下の通りです。

高架区間：区間制で1区200円、2区230円、3区250円（大曽根 - 小幡緑地間は250円）。
平面区間：210円（他の市バス路線と同額）。
通し：大曽根 - 下島以東は440円。

高架区間と平面区間を通しで乗車する場合、割引があります。

利用可能な乗車券類

manacaなどの交通系ICカード全国相互利用サービスに対応しています。

乗車方法

乗車時に整理券を取り、降車時に運賃箱に現金を投入するか、ICカードをタッチします。

利用状況

高架区間の利用が多く、地上区間からの直通利用は一部に限られます。

駅一覧

全駅が名古屋市内に所在し、各駅に停車します。

今後の予定

高架区間での自動運転の実証実験が予定されています。また、2026年を目処に、高架区間をバス専用道に転換し、自動運転化が検討されています。

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