名古屋シティエフエム

名古屋シティエフエムについて

名古屋シティエフエム（なごやシティエフエム）は、愛知県名古屋市中村区、海部郡大治町、甚目寺町（現在のあま市）に一部地域を設けて放送していた一般放送事業者、つまり民間特定地上基幹放送事業者です。通称「SHANANA! FM」として親しまれ、地域に密着したコミュニティ放送を展開していました。

概要

1998年に開局した名古屋シティエフエムは、名古屋市を中心とした周辺市町村を放送エリアに掲げ、地元のリスナーに特化した番組内容を提供していました。開局から7年後の2005年には、事務所を中村区内、スタジオを名古屋市中区へ移転し、よりアクセスの良い場所に移ることとなりました。株式会社名古屋シティエフエムはLRホールディングス（現在の流行発信ホールディングス）の系列会社であり、放送中には同社の雑誌「Cheek」のCMが頻繁に流れていました。

当初は、朝日新聞からニュースが供給されていましたが、のちに読売新聞に変更され、地域のニュースや情報を発信していました。しかし、2008年6月13日に名古屋シティエフエムは廃局となりました。その後、同じ周波数を使用してMID-FMが再開局し、名古屋シティエフエムはこの新しい局に50%出資して再出発を図ることになります。

番組内容

名古屋シティエフエムでは、生活に密着した様々なジャンルの番組が放送されており、特に特定の世代に向けた内容を多く取り入れていました。月曜日から木曜日のプログラムは、リスナーのニーズに応じた多彩な内容が特徴的でした。また、金曜から日曜にかけても特集番組が組まれ、様々な文化や情報を地域の皆さんに提供していました。

沿革

名古屋シティエフエムは1998年3月に設立され、同年4月に正式な免許を取得して本格的に放送を開始しました。

• - 1998年

3月 - 株式会社名古屋シティエフエム設立。
3月30日 - 放送局（現・特定地上基幹放送局）の予備免許を取得。
4月17日 - 放送局の免許を取得。
4月23日 - 開局。

• - 2008年

5月13日 - 6月13日をもって廃止すると届出。
6月13日 - 廃局。放送期間は3,705日間。
8月20日 - MID-FMが開局。

廃局の理由

名古屋シティエフエムの廃局理由として、開局当初に比べて名古屋駅周辺に多くの超高層ビルが建設されたことが挙げられます。これにより電波の到達範囲が狭まり、聴取者数の減少が懸念されました。また、広告出稿の減少も経済的な問題につながり、結果的に収入の減少が大きな影響を与えました。

まとめ

名古屋シティエフエムは、その独自のスタイルで地域に密着した情報提供を行い、多くの市民に愛されてきました。しかし、都市環境の変化や広告収入の減少といった要因により、8年間の放送を経てその幕を閉じることになったのです。名古屋市内の放送メディアとしての役割を果たした歴史を持ち、その影響は現在も続いています。

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