東芝エレベータ

東芝エレベータ株式会社：エレベーター業界を牽引するリーディングカンパニー

東芝エレベータ株式会社は、神奈川県川崎市に本社を置く東芝グループに属する企業です。その事業の中核は、エレベーターとエスカレーターの製造、販売、保守に及びます。顧客満足を第一とする経営理念「Customer DELIGHT」を掲げ、高度な技術力と充実したサービスで、多様なニーズに応える活動を展開しています。

東芝エレベータの歩みと現状

かつては東芝の昇降機事業の保守部門としてスタートしましたが、2001年には事業全体を譲り受け、開発、設計、製造、販売、設置、保守までを網羅する総合メーカーへと進化を遂げました。フィンランドのKONE社とは長年にわたる協力関係を持ち、部品供給や共同開発など緊密な連携を図っています。かつては両社の技術が融合した高速ダブルデッキエレベーターの試験機が設置されていましたが、現在はさらに進化したKONE社製の超高速エレベーターが稼働しています。

エレベーター業界においては、三菱電機、日立製作所に次ぐ国内シェア3位を維持しています。東芝がエレベーター事業に参入したのは1966年と、大手5社の中では最も遅かったため、現在に至るまで上位2社に次ぐポジションを確立していると言えるでしょう。

以前は、公式サイトにおいて独立系メンテナンス業者への純正部品供給について言及していましたが、現在は削除されています。これは、独立系業者への部品供給が価格や納期面で厳しい条件となることを示唆していたものと推測されます。しかしながら、2023年には独立系メンテナンス最大手のエス・イー・シーエレベーターとの業務提携を発表しており、業界全体の活性化にも貢献する姿勢を見せています。

主要事業所と関連会社

東芝エレベータは、東京都府中市、山梨県上野原市、兵庫県姫路市に製造工場を展開しています。府中工場と上野原工場ではエレベーター、姫路工場（東芝エレベータプロダクツ株式会社）ではエスカレーターの製造を行っています。

国内外に多数の関連会社を持ち、保守・メンテナンス、販売網の強化にも力を入れています。国内では、保守専門会社、技術資料作成会社、梱包配送会社など、多様な専門企業と連携することで、高品質なサービスを全国規模で提供しています。海外においては、中国、韓国、マレーシアなどに拠点があり、グローバルな事業展開を推進しています。

主要納入実績

東芝エレベータは、数多くのランドマーク建築にエレベーターやエスカレーターを設置しており、その技術力は高く評価されています。サンシャイン60、大阪ワールドトレードセンタービルディング、台北101、東京スカイツリー、あべのハルカスなど、日本を代表する高層ビルへの納入実績がその信頼性を物語っています。エスカレーターにおいても、台湾高速鉄道、大手家電量販店、百貨店など、幅広い分野で導入されています。

エレベーター機種

東芝エレベータは、多様なニーズに対応するため、標準型から特注型まで、幅広い機種をラインナップしています。標準型は「エレメイト」シリーズ、「SPACEL」シリーズなどがあり、それぞれのシリーズで時代と共に進化を遂げています。特注型は、高層ビルや特殊な用途に対応した機種です。また、リニューアル用の製品も用意し、古いエレベーターの更新にも対応しています。

音声案内は、過去には様々な声優が担当していましたが、現在は旧機種を除いて新山志保、深見梨加の声が用いられています。

エスカレーター機種

エスカレーターについても、標準型から特注型まで、様々な機種を取り揃えています。近年では省スペース化やデザイン性の向上に力を入れた機種が開発されています。また、歴史的価値のある機種も存在し、日本のエスカレーターの歴史を垣間見ることができます。

その他

東芝エレベータは、「エレベっち」というマスコットキャラクターも擁しており、親しみやすい企業イメージを構築しています。

これからも東芝エレベータは、高度な技術と革新的なアイデアで、人々の生活をより豊かにするエレベーター・エスカレーターを提供し続け、業界をリードしていくことでしょう。

もう一度検索