名古屋大学宇宙地球環境研究所

名古屋大学宇宙地球環境研究所について

名古屋大学宇宙地球環境研究所（Institute for Space-Earth Environment Research, ISEE）は、名古屋大学に属する附置研究所であり、共同利用・共同研究の拠点として機能しています。この研究所は、2015年10月1日に三つの主要な研究所、すなわち名古屋大学太陽地球環境研究所、名古屋大学地球水循環研究センター、そして名古屋大学年代測定総合研究センターが統合されたことにより設立されました。

研究目的とテーマ

この研究所の主な目的は、宇宙から地球に至るまでの様々な環境をシームレスに研究し、各領域間の相互作用や連続性を明らかにすることです。具体的には、宇宙圏、太陽圏、電磁気圏、大気圏、水圏、生物圏、地圏といった多様な領域における相互関連を探究しています。これにより、地球環境の変動や宇宙現象がどのように影響し合っているのかを理解することを目指しています。

研究組織

名古屋大学宇宙地球環境研究所は、さまざまな研究部門によって構成されています。以下に、主要な部門を紹介します。

• - 基盤研究部門：基礎的な理論や技術の研究を担当。
• - 総合解析研究部：多様なデータを解析し、統合的に研究する部門。
• - 宇宙線研究部：宇宙線の特性や影響を調査。
• - 太陽圏研究部：太陽活動とその地球への影響を研究。
• - 電磁気圏研究部：地球の電気的特性と現象を探求。
• - EISCAT拠点観測グループ：高高度観測を行うグループ。
• - 地上ネットワーク観測グループ：地上からの観測を担当。
• - 宇宙惑星空間探査グループ：宇宙探査を進め、その結果を研究に生かす。
• - 気象大気研究部：気象や大気に関する研究を行う部門。
• - 陸域海洋圏生態研究部：地上と海洋の生態系に焦点をあてた研究を実施。
• - 年代測定研究部：時間的なスケールでの環境変化を評価。

研究拠点

研究所には、さまざまな地域に観測所が設けられています。これにより、全国各地でのデータ収集が可能になっています。主な観測所は以下の通りです。

• - 母子里観測所（北海道雨竜郡幌加内町）
• - 陸別観測所（北海道足寄郡陸別町）
• - 富士観測所（山梨県南都留郡富士河口湖町）
• - 菅平観測施設（長野県上田市）
• - 木曽観測施設（長野県木曽郡上松町・木曽町）
• - 太陽風観測施設（愛知県豊川市）
• - 鹿児島観測所（鹿児島県垂水市）

加えて、統合データサイエンスセンターや飛翔体観測推進センターといった専門的な研究センターも設立されています。

おわりに

名古屋大学宇宙地球環境研究所は、様々な研究領域の専門家が集まり、地球と宇宙の複雑な関係を解明するために取り組んでいます。今後も科学の最前線で、その成果が期待されます。

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