名古屋陶磁器会館

名古屋陶磁器会館について

名古屋陶磁器会館は、愛知県名古屋市東区徳川に位置する、昭和初期の表現主義建築を代表する建物です。その歴史的価値と美しいデザインから、名古屋市の景観重要建造物、そして国の登録有形文化財にも指定されています。

歴史

1932年（昭和7年）11月20日、名古屋陶磁器貿易商工同業組合の事務所として竣工しました。設計は名古屋高等工業学校教授の鷹栖一英氏が担当し、実施設計と監理は丹羽英二氏、施工は志水建築業務店が手掛けました。この建物は、当時の名古屋における陶磁器産業の隆盛を象徴する存在でした。その後、1946年（昭和21年）には3階部分が増築され、1949年（昭和24年）9月には一般財団法人名古屋陶磁器会館が設立され、同業組合から管理・運営が引き継がれました。

現在

2008年（平成20年）3月28日、名古屋市の景観重要建造物等指定物件に指定された後、同年10月23日には国の登録有形文化財にも登録されました。2014年（平成26年）10月には、愛知登文会による愛知県内の登録有形文化財の特別公開「あいたて博」の対象にもなり、その内部が一般公開されました。

建築の特徴

建物の外壁は、施釉スクラッチタイルで覆われており、独特の風合いを醸し出しています。室内には、床に伊奈製陶製のモザイクタイルが使用されており、アール・デコ調のレリーフが施された天井や建具など、当時のデザインがそのまま残されています。これらの特徴的なデザイン要素は、建築ファンだけでなく、歴史や文化に興味のある人々にとっても見どころの一つです。

施設概要

現在、1階部分はギャラリーとして利用され、かつて輸出向けに製造された陶磁器が展示されています。また、絵付け教室なども開催されており、陶磁器に親しむ場として活用されています。2階と3階には、別のテナントが入居しています。

利用案内

開館時間: 10:00 - 17:00 (入館は16:30まで)
入館料: 無料
休館日: 土曜日、日曜日、祝日（夏季、年末年始、その他臨時休館あり）
交通アクセス: 名古屋市営バス「赤塚」バス停から徒歩約3分

関連情報

名古屋陶磁器会館は、名古屋の文化的な魅力を伝える「文化のみち」エリアに位置しており、周辺には他にも歴史的な建造物や文化施設が点在しています。これらの施設と合わせて訪れることで、より深く名古屋の文化と歴史を体感できるでしょう。

外部リンク

名古屋陶磁器会館 公式ウェブサイト
名古屋市の紹介ページURLをここに記載'>名古屋陶磁器会館 - 名古屋市
* 名古屋陶磁器会館 - 名古屋観光情報 名古屋コンシェルジュ

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