名鉄DB75形ディーゼル機関車

名鉄DB75形ディーゼル機関車について

名鉄DB75形ディーゼル機関車は、かつて名古屋鉄道で使用されていた小型のディーゼル機関車です。この機関車は、具体的にはDB75とDB76の2両があり、それぞれ異なる製造年と所有者が存在しました。

機関車の概要

名鉄DB75形は、1963年に日本車輌製造によって製造されたL字形の15tのディーゼル機関車です。これらの機関車は私有車両として名古屋鉄道の車籍を有し、特定の専用線で貨物輸送に用いられました。

DB75の運用経歴

DB75は、1963年に名古屋パルプの所有となり、広見線の可児川駅から分岐する専用線で運用されました。専用線での活躍もありましたが、1982年の専用線廃止に伴い、DB75は廃車の運命を迎えました。その後、機関車は小西砕石に移籍し、高山本線の坂祝駅にある専用線で再び使用されることになりました。

DB76の運用経歴

一方、DB76は1969年に製造され、ユニチカによって所有されました。この機関車はDB5形の代替として挙母線の大樹寺駅から起点として走る専用線で運行されました。しかし、1971年に岡多線岡崎駅から北岡崎駅間でユニチカ岡崎工場向けの輸送が開始されると、DB76はその年の10月に運用を終了し、廃車されました。廃車後は日本通運に売却され、笠寺駅の専用線にて使用されました。

名鉄DB75形の特長

この機関車は小型ながらも、機動性が高く特定の荷物輸送に適した設計がなされていたため、専用線での運用によく対応しました。また、名鉄DB75形は、名古屋鉄道における貨物輸送の歴史においても重要な役割を果たしていたことが評価されています。

参考文献

名鉄DB75形についての詳細な情報は、以下の資料を参考にすることができます。

• - 「鉄道ピクトリアル2月号別冊『鉄道ピクトリアルアーカイブスセレクション30『名古屋鉄道1960〜1970』」（2015年発行）
• - 清水武・田中義人・澤内一晃著『名古屋鉄道の貨物輸送』（フォトパブリッシング、2021年）ISBN 978-4-8021-3270-1

これらのリソースを通じて、名鉄DB75形ディーゼル機関車についてより深く学ぶことができるでしょう。

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