向井酒造

向井酒造株式会社

向井酒造株式会社は、1754年に創業された日本の酒蔵で、京都府与謝郡伊根町に位置しています。この特徴的な場所は、美しい海に面した舟屋群の一角に蔵があることから、周囲の景観とも調和した魅力を持っています。

創業当初は、交通インフラが未発達であったため、酒造りで得た酒を船で運び、宮津へ届けるなどの工夫をしていました。現在、現当主の向井久仁子氏は東京農業大学の卒業生であり、伝統を守りながらも新しいアプローチで日本酒の製造に取り組んでいます。向井酒造では、「京の春」という代表銘柄があり、この酒蔵は伊根町の象徴的存在とされています。また、向井酒造は日本で最も海に近い酒蔵かつ、日本で最も狭い酒蔵としても紹介されています。

商品ラインナップ

向井酒造ではさまざまな日本酒を製造しています。代表的な銘柄「京の春」は、純米大吟醸をはじめ、山廃仕込みやにごり酒などのバリエーションも揃っています。この酒は、香り高く、味わい深いことから、多くの日本酒ファンに親しまれています。

伊根満開

「伊根満開」は、古代米の赤米を使用しており、透明感のある美しい赤色をしています。このアイデアは、杜氏の向井久仁子が東京農業大学の在学中から温めていたもので、2007年10月末には皇太子に献上されました。また、駐日大使時代のキャロライン・ケネディも「レッド、ライスワイン、プリーズ」と言って購入したというエピソードもあるほど、その人気は広がっています。さらに、世界的に有名なレストラン「ノーマ」でも、東京のホテルでの期間限定営業時に伊根満開が選ばれるなど、国際的にも評価されています。

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