向島ニュータウン

向島ニュータウン：歴史と共生が息づく伏見の街

向島ニュータウンは、京都市伏見区南部の向島に位置する、京都市住宅供給公社が事業主体となって開発されたニュータウンです。その地は、かつて秀吉の伏見城築城に伴う宇治川の改修工事によって、巨椋池から分断された二ノ丸池が干拓された場所でした。

年表から見るニュータウンの歩み

1972年（昭和47年）3月：造成工事が開始され、新たな街づくりがスタート。
1976年（昭和51年）4月：向島南小学校が開校。教育施設の整備が進む。
1977年（昭和52年）4月：最初の入居が開始。2街区と5街区がその対象となり、近鉄バスの運行も開始。
1978年（昭和53年）：中央公園が開設され、同年には向島ニュータウンセンター商店街が開業。
1979年（昭和54年）：近鉄向島駅が開業し、向島二の丸小学校が開校。向島消防出張所が開所し、向島運動公園が開園。
1980年（昭和55年）4月：向島中学校が開校。
1983年（昭和58年）4月：向島藤の木小学校が開校。
1984年（昭和59年）4月：向島東中学校が開校。
1986年（昭和61年）：向島図書館が開館し、二の丸北小学校が開校。向島南小学校が移転。
1987年（昭和62年）：全街区が竣工し、造成事業が完了。二の丸北自治会連合会が発足。
1990年（平成2年）3月：向島学生センターが開設。
1997年（平成9年）5月：向島証明書発行コーナーが開設。
1998年（平成10年）：二の丸北社会福祉協議会が発足。
2005年（平成17年）
8月：向島駅前への葬儀場建設計画が浮上。
10月：住民による向島駅前まちづくり協議会が発足し、反対運動を展開。
2007年（平成19年）：向島駅前まちづくり憲章を制定。
2008年（平成20年）
2月：向島中央公園愛護協力会が発足。
3月：京都文教大学の協力による「春の祭典」が初開催。
5月：向島二の丸防犯パトロール隊が発足。
1[[2月]]：二の丸北あんしんネットワークが発足。
2009年（平成21年）：「春の祭典」が終了し、翌年から「秋の祭典」に改称。
2013年（平成25年）：コミュニティスペース「京都文教マイタウン向島」が開設。
2017年（平成29年）
3月27日：京都市が「向島ニュータウンまちづくりビジョン」の策定計画を公表。
4月：向島二の丸小学校に二の丸北小学校を統合。小中一貫教育校開校に向け、校舎の建替えを開始。
5月19日：向島駅前まちづくり協議会がNPO法人として認可。
同年、「秋の祭典」が終了し、翌年から「向島まつり」に改称。
2019年（平成31年）4月：向島秀蓮小中学校が開校し、小中一貫教育がスタート。

多様な施設構成

ニュータウンは全11街区で構成され、国道24号を挟んで東西に分かれています。近鉄京都線寄りに1〜6街区、宇治川寄りに7〜11街区があり、連絡橋で結ばれています。住宅施設は、公団住宅、市営住宅、分譲住宅など多様な形態があります。

公共施設：伏見区役所向島証明書発行コーナー、伏見警察署向島交番、京都市消防局伏見消防署向島消防出張所、京都市向島図書館など。
教育施設：京都市立向島藤の木小学校、京都市立向島秀蓮小中学校、京都市立向島東中学校など。
公園：向島中央公園、向島東公園、向島運動公園など。
商業施設：向島ニュータウンセンター商店街、向島らる商店街など。
その他：京都銀行向島支店、中部産婦人科、向島セミナーハウス、向島学生センター、向島テニスコートなど。

交通アクセス

鉄道：近鉄京都線向島駅
* バス：近鉄バス、京都京阪バス、奈良交通

地域との交流

向島ニュータウンでは、多世代・多文化・多国籍共生を目指し、地域コミュニティの活性化に取り組んでいます。その象徴が「向島まつり」であり、「人の力で、まちはかえられる」をスローガンに、住民同士の交流を深めています。また、中国帰国者との交流も積極的に行われ、相互理解を深めるための様々な取り組みが実施されています。

向島ニュータウンは、歴史を背景に持ちながらも、常に新しい試みに挑戦し、住民が主体となって街づくりを進める、活気あふれるコミュニティです。

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