君とどこかへ行きたい

「君とどこかへ行きたい」

概要

「君とどこかへ行きたい」は、日本の女性アイドルグループHKT48が2021年5月12日にリリースした14作目のシングルです。この楽曲は、作詞を秋元康が、作曲を川浦正大が手掛けています。特筆すべきは、楽曲に二つの異なるバージョンが含まれており、これにより様々な魅力を楽しむことができる点です。楽曲においては、JR新幹線をテーマにした2つの選抜チームがそれぞれのセンターを務めており、田中美久が「つばめ」のセンター、運上弘菜が「みずほ」のセンターとして奮闘しています。

リリースの背景

「君とどこかへ行きたい」は、前作「3-2」から約一年ぶりの発売で、HKT48のシングル史上、前作からの発売間隔としては最も長い作品となりました。今回のシングルでは、選抜メンバーが二チームで12人ずつの24人に分かれており、「つばめ選抜」と「みずほ選抜」のそれぞれ異なるバージョンが用意されています。このアプローチは、AKB48グループのシングルとしては「思い出せる恋をしよう」以来二作目となります。

選抜メンバーには、初選抜となる石橋颯、竹本くるみ、堺萌香が含まれています。また、他のメンバーも前作から復帰し、例えば小田彩加や渕上舞は12thシングル以来の選抜復帰を果たしました。特に、田中美久はHKT48のシングルにおいて初の単独センターを務めることとなり、注目を浴びました。

カップリングと収録曲

シングルには、選抜から外れたメンバーが参加するカップリング曲として「シンデレラなんていない」、「UFO募集中」、さらに森保まどかのソロ楽曲「この道」が収録されています。この作品において、IZ*ONEとして活動していた宮脇咲良や矢吹奈子は、収録曲には参加していない点も特徴的です。

成果とアートワーク

リリース後、オリコン週間シングルランキングでは初登場で第2位にランクインし、HKT48にとってはデビューシングルから継続していた女性アーティスト連続首位獲得記録が13作で途絶えました。シングルのジャケットアートは、TYPE-Bが肥前長野駅で、TYPE-Dは小串郷駅で撮影されるなど、個性的なビジュアルが業界の注目を集めました。

ミュージック・ビデオ

「君とどこかへ行きたい」のミュージック・ビデオは、選抜チームごとに異なるストーリーラインが展開され、田中美久は「つばめ選抜」バージョンで車掌を演じ、運上弘菜は「みずほ選抜」バージョンで鉄旅の少女を演じます。両者の物語が交わる形式になっており、視聴者は両方の視点を楽しむことができます。また、撮影には九州旅客鉄道の全面協力があり、全メンバーが本物の制服を着用して撮影に臨みました。

この楽曲とそのビデオは、HKT48の新しい魅力を引き出すと同時に、彼女たちの成長を背景にしたストーリーを語りかけるものになっています。

もう一度検索