吹上浜

吹上浜について

吹上浜は、鹿児島県西部のいちき串木野市、日置市、南さつま市にまたがる、東シナ海に面した砂丘海岸です。その長さは約47キロメートルにも及び、日本三大砂丘の一つとして知られています。また、日本の渚百選にも選ばれるなど、美しい景観を持つ場所としても有名です。

概要

吹上浜は、北は羽島崎から南は相星川まで、薩摩半島の西岸に沿って広がっています。この一帯は、1953年に県立自然公園に指定され、2019年には「吹上浜金峰山県立自然公園」と改称されました。公園内には、吹上浜海浜公園があり、毎年「吹上浜砂の祭典」が開催されています。

地理

吹上浜の地形は、北部と南部で大きく異なります。北部はシラス台地の崖が海岸近くまで迫り、砂浜は比較的狭いです。一方、南部は広大な砂丘が広がり、内陸部には砂丘によって海から隔てられた薩摩湖や正円池などの海跡湖があります。さらに、南部の万之瀬川河口周辺には干潟が広がっています。

吹上浜が長大な砂浜となった背景には、薩摩半島北部に分布するシラスが関係しています。このシラスが浸食されやすく、その土砂が海岸に堆積することで、現在の地形が形成されました。海岸の浸食は北部と中部で進み、南部では堆積が進むことで、弓形の海岸線が維持されています。

南部の砂丘は、縄文海進時代に形成された旧期砂丘と、弥生時代以降に旧期砂丘上に形成された新期砂丘に分けられます。新期砂丘の形成には、新田開発による土砂流出も影響していると考えられています。

沿岸の施設

吹上浜沿岸には、以下の施設があります。

いちき串木野市: 市来ふれあい温泉センター
日置市: 江口浜海浜公園
南さつま市: 県立吹上浜海浜公園

その他

吹上浜は、その美しい景観だけでなく、様々なアクティビティが楽しめる場所でもあります。また、以下のような関連情報も参考になります。

日本の渚百選
吹上浜砂丘自転車道
北朝鮮による日本人拉致問題（アベック拉致事案（鹿児島県）を参照）

外部リンク

* 吹上浜 鹿児島観光 九州

もう一度検索