呉市総合スポーツセンター

呉市総合スポーツセンター（ミツトヨ スポーツパーク郷原）

広島県呉市にある呉市総合スポーツセンターは、地域のスポーツ活動を支える多目的運動公園です。通称「郷原グラウンド」として知られ、特に陸上競技やサッカーを中心とした施設が整っています。センターの管理は呉市が行っており、名付けられた「ミツトヨ スポーツパーク郷原」は、地元企業ミツトヨのネーミングライツ契約によるものです。

歴史

このスポーツセンターの歴史は1989年に遡ります。当初はマツダの福利厚生施設「マツダ健保スポーツセンター」として開設され、1993年からはJリーグのサンフレッチェ広島にとってのメイン練習場として利用されてきました。サンフレッチェが使用していたこの施設は、1998年に吉田サッカー公園が開設されるまで、重要な練習場としての役割を果たしていました。

また、1996年に行われたひろしま国体では、ここでアーチェリー競技が実施されました。2005年3月には呉市が施設を買い取り、名称を「呉市総合スポーツセンター」に変更しました。さらに、2011年には陸上競技場の改修が行われ、収容人数が増え、より多くの観客が試合を観戦できるようになりました。

2019年に呉市はネーミングライツを募集し、ミツトヨとの契約により2024年3月31日まで「ミツトヨ スポーツパーク郷原」と呼ばれることとなりました。これにより、地域の企業との協力体制が強化され、さらなるスポーツ活動の振興が期待されています。

主要施設概要

陸上競技場およびサッカー場

この施設は、日本陸上競技連盟第3種公認として認定されており、陸上競技用のトラックは400メートルの長さがあり、8レーンに分かれています。トラックは全天候型舗装が施されており、様々な気象条件でも利用が可能です。フィールドは106メートル×68メートルの天然芝が使用されており、収容人数は固定席958人、芝生席1,000人です。

多目的グラウンド

多目的グラウンドでは、サッカーを含む多様なスポーツが行えるよう、166メートル×136メートルのスペースが確保されています。サッカーグラウンド（天然芝）は1面、ソフトボール場（クレー）として4面、さらに軟式野球場（クレー）は2面があります。

野球場

野球場は内外野が土で覆われており、両翼は98メートル、中堅は123メートルの広さがあります。スコアボードが設置されており、収容人数は不明ですが、芝生席もあります。夜間照明も完備されていて、夜間のプレイも可能です。

テニスコート

テニスコートは全天候型の10面が用意されており、練習用コートも半面設備されています。こちらも夜間照明があり、夜でもプレイが楽しめます。

弓道場

弓道場は、近的が6射場（28メートル）と遠的が3射場（60メートル）設けられていて、弓道の練習にも最適です。

交通アクセス

車でのアクセス

呉市総合スポーツセンターへは、東広島呉自動車道の郷原インターチェンジを利用するのが便利です。また、広島呉道路の天応西インターチェンジからも約15分で到着します。呉線の呉駅からも約15分の距離です。

バスでのアクセス

バスも利用可能で、呉線の呉駅からは広電バスの広・東のりば行きの1.2番乗り場から苗代下条行きに乗車し、「苗代」停留所で下車後、徒歩25分の距離にあります。このように、施設へのアクセスも充実しており、地域住民はもちろん、多くの利用者に愛されています。

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