周南バイパス

周南バイパス

周南バイパスは、山口県下松市から周南市に至る国道2号のバイパスとして、地域交通の円滑化に大きく貢献しています。

概要

かつての国道2号は、旧徳山市街地を通過しており、慢性的な交通渋滞が問題となっていました。特に、国道188号と合流する遠石交差点は、交通量の多さと複雑な形状が原因で、渋滞と交通事故が多発していました。この状況を打開するため、市街地の北側を迂回するバイパスが計画され、1975年に開通しました。1983年には全線が4車線化され、交通容量が大幅に向上しました。旧道は現在、山口県道347号下松新南陽線となっています。
バイパスの名称は、沿線地域である「周南地区」に由来します。

路線データ

起点：山口県下松市末武中（国道188号下松バイパスに接続）
終点：山口県周南市夜市（国道2号現道に接続）
延長：15.4 km

歴史

1962年：事業認可、調査開始
1966年：用地買収に着手
1968年：着工
1975年：全線が暫定2車線で開通
1976年：市街地区間の4車線化が完成
1978年：旧道を山口県道347号下松新南陽線に移管
1983年：全線の4車線化が完成
2008年：三田川交差点の立体交差化を含む道路改良事業「周南立体」が事業化
2009年：周南立体の調査・設計に着手
2017年：周南立体事業の予算計上見送り
2018年：三田川交差点周辺の渋滞対策工事（平面6車線化）が完成

路線状況

バイパス開通後、沿線では宅地開発やロードサイド店舗の進出が相次ぎ、周南市街地を構成する主要道路としての役割を担っています。しかし、交通量の増加に伴い、国道315号と交差する三田川交差点付近では、慢性的な渋滞が発生しています。このため、三田川交差点の立体交差化を含む道路改良事業が計画されましたが、2017年に予算計上が見送られました。その後、2018年に三田川交差点前後の平面6車線化拡幅工事が完了し、渋滞緩和に一定の効果が見られました。

特筆すべき点として、バイパスに並行する旧道は最大6車線であり、バイパスよりも車線数が多い区間が存在します。

交通量

2005年度の平日24時間交通量は以下の通りです。

下松市大字末武中字岩崎：64,400台
周南市桜木2丁目：59,600台
周南市周陽2丁目：55,100台
周南市大字上村字浦山：43,000台
周南市大字富田字生々迫：34,900台

地理

通過する自治体

山口県
下松市
周南市

周辺施設

山口県立周南総合支援学校
周南緑地
周南市総合スポーツセンター
周南市野球場
山口県立徳山商工高等学校
周南市美術博物館
周南市文化会館
周南市徳山動物園
山口県立徳山高等学校
永源山公園
山口県立南陽工業高等学校
徳山中央病院

参考文献

中国地方整備局山口河川国道事務所 50年のあゆみ

関連項目

中国地方の道路一覧
日本のバイパス道路一覧

外部リンク

山口河川国道事務所
* 創造山口活力総合的な渋滞対策：周南立体

もう一度検索