国道315号

国道315号：周南から萩を結ぶ山間ルート

国道315号は、山口県東部を南北に貫く一般[[国道]]です。周南市を起点に、萩市に至る全長約89キロ[[メートル]]の路線で、中国山地特有の厳しい地形を反映した、カーブや勾配の多いルートとなっています。しかしながら、全線2車線化が完了しており、比較的走りやすい道路と言えます。

路線概要

起点である周南市三田川交差点から北上を始めます。周南市街地を抜けると、杉ヶ峠を越え、須々万、長穂といった旧徳山市北部地域へと進みます。その後、向道ダム（向道湖）周辺を経て錦川に沿って北上し、旧鹿野町へと至ります。さらに山間部を抜け、ループ線区間を通過。山口市徳地柚木地区を通り過ぎ、阿東地区の中心地である徳佐地区へと到達します。

徳佐地区では国道9号と交差した後、さらに北上を続け、萩市片俣地区（旧むつみ村）、阿武町福田地区を経て、終点の萩市須佐地区へと至ります。この区間では、山間部特有の急カーブや勾配に加え、複数のトンネルや橋梁が整備されているのが特徴です。

歴史と変遷

国道315号は、1970年（昭和45年）4月1日に、山口県徳山市（現・周南市）から阿武郡須佐町（現・萩市）を結ぶ路線として指定されました。その後、1971年（昭和46年）には台風19号による豪雨で道路の一部が流失する被害を受けましたが、その後も整備が進められました。1978年（昭和53年）には、国道2号周南バイパスの全通に伴い、周南市の路線の一部が国道188号に編入されるなど、路線の変更や改良が繰り返されてきました。

主要な道路施設

国道315号沿いには、多くの橋梁とトンネルが整備されています。代表的なものとしては、栄橋、栄谷大橋、狩人橋、垂門橋（いずれも周南市）、杉ヶ峠隧道、向道第一・第二隧道、大潮トンネル（いずれも周南市）、栃山隧道、二の瀬隧道、割ヶ嶽隧道（山口市～萩市）、多覚山隧道、金山谷トンネル、桐ヶ浴トンネル、平田トンネル（いずれも萩市）などが挙げられます。これらの施設は、山間部の厳しい地形を克服し、交通の安全と円滑化に貢献しています。

また、ドライバーにとっての休憩場所として道の駅「うり坊の郷katamata」（萩市）も整備されています。

地理的特徴と周辺環境

国道315号は、周南市、山口市、萩市、阿武郡阿武町といった複数の自治体を縦断しています。沿線には、山口線や山陰本線といった鉄道も走っており、道路交通と鉄道交通の連携も図られています。

この路線は、中国山地を横断するルートであることから、自然豊かな景観の中に位置しています。沿線には、豊かな自然や歴史的な建造物など、見どころも多く存在します。

まとめ

国道315号は、周南市から萩市を結ぶ重要な交通路として、地域の経済発展や生活に貢献しています。山間部特有の難所を克服した道路整備の歴史、そして沿線の豊かな自然や歴史的資源は、この道路を走る人々にとって、忘れられない旅路となるでしょう。今後の更なる整備により、安全で快適な道路として、地域社会の更なる発展に貢献することが期待されます。

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