周東佑京

周東佑京について

周東佑京（しゅうとう うきょう）は、1996年2月10日生まれ、群馬県新田郡藪塚本町（現在の太田市）出身のプロ野球選手です。彼は福岡ソフトバンクホークスに所属し、内野手と外野手として活躍しています。右投左打のスタイルを持つ彼は、育成選手から成長し、NPBにおける育成選手出身者として初めて盗塁王に輝くなど、数多くの記録を打ち立てています。

経歴

プロ入り前

周東は、太田市立藪塚本町小学校2年生の時に「藪塚リトルファイターズ」で軟式野球を始め、硬式野球を行う中学校では太田ボーイズに所属しました。2011年に東京農業大学第二高等学校に進学し、主将として活躍します。特に、夏の群馬大会では17打数7安打、打率 .412という成績を残しましたが、高校時代の甲子園出場はありませんでした。

その後、東京農業大学に進学し、硬式野球部で活躍しました。大学時代には様々なポジションを守り、3年間主将を務めている間に全日本大学野球選手権大会や明治神宮野球大会に出場し、通算40盗塁を記録しました。2017年には福岡ソフトバンクホークスから育成2位指名を受けて入団しました。

ソフトバンクでのキャリア

入団1年目の2018年、周東はウエスタン・リーグの公式戦から出場し、14盗塁を決めました。フレッシュオールスターゲームに選ばれ、2安打を記録して優秀選手賞を受賞しました。二軍でのプレーでも27盗塁を記録し、プエルトリコのウインターリーグでも好成績を残しました。

2019年には支配下選手登録され、背番号も指定されます。今年の活躍は特に目覚ましく、4月には初出場を果たし、さらに4月21日にはプロ初安打・初本塁打を打つなど好調な滑り出しを見せました。シーズン終了時には25盗塁を記録し、盗塁成功率83.3%という高い成功率を誇ります。

2020年にはシーズン最初の方こそ控えめな出場でしたが、後半には一気に盗塁数が増加し、最終的には育成出身者として初めて50盗塁を達成し、盗塁王を獲得しました。特筆すべきは13試合連続盗塁というプロ野球新記録を樹立した点です。

2021年は打撃不振に苦しみ、一時は代走専門の使用方法となるものの、シーズン終盤には復活を見せ、21盗塁を記録しました。2022年にはシーズン100盗塁達成やサヨナラ本塁打など、瞬時にゲームの流れを変えるプレーを見せるようになります。

2023年も好調を維持し、最終的に36盗塁で2度目の盗塁王に輝きました。特に9月には月間MVPにも選ばれ、さらなる進化を遂げています。周東はチームの選手会長にも指名され、リーダーシップをもってチームをまとめる役割も期待されています。

国際大会への参加

周東は2018年のWBSC U-23ワールドカップ、日本代表に選出され、2019年のWBSCプレミア12でも主に代走として注目を集めました。さらに、2023年のWBCでは重要な役割を担い、準決勝でのサヨナラ得点に貢献しました。

プレースタイル

彼の特徴はその卓越したスピードにあります。一塁に到達するタイムは3秒8という俊足で、すべての守備位置をこなせるユーティリティープレイヤーとして重宝されています。盗塁の際には、投手の動きを冷静に観察し、スタートを切るタイミングを計る技術に長けています。

プライベート

周東の名前は、元F1レーサーの片山右京から取られており、2020年には結婚しています。彼の実績と個性は、今後も野球界で注目され続けるでしょう。

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