周防郁雄

周防郁雄：芸能界のドンと巨大エンターテインメント帝国

周防郁雄氏は、1941年千葉県市原市生まれの日本の芸能プロモーターです。バーニングプロダクション代表取締役社長として、その名を広く知られています。バーニングプロダクション以外にも、福家書店、バンクス、オフィスプロペラ、ファーンウッドといった企業の代表取締役や役員を兼任するなど、多岐にわたる事業を展開する巨大芸能グループ「バーニング」のトップとして君臨しています。その圧倒的な影響力から、「芸能界のドン」と呼ばれることも少なくありません。

若き日の歩みとバーニングプロダクションの設立

市川高等学校卒業後、政治家・浜田幸一の運転手を経て、新栄プロダクションに入社。北島三郎氏の運転手などを務めながら芸能界の基礎を築き上げました。その後、ホリプロダクションを経て、1971年に独立。自身の芸能事務所「国際プロダクション」を設立します。所属歌手第1号である本郷直樹氏のデビュー曲『燃える恋人』にちなんで、事務所名を「バーニングプロダクション」と改称しました。

バーニングプロダクションは、郷ひろみ、小泉今日子、細川たかし、加藤雅也、藤原紀香といった、数々のスターを世に送り出しました。その圧倒的な成功により、周防氏は芸能界において絶対的な権力を握る存在となりました。所属タレントのスキャンダルを容易に処理できるとも言われ、その影響力は絶大です。

多角的な事業展開

芸能プロダクションにとどまらず、周防氏は多角的な事業展開を積極的に行っています。1973年にはバーニングパブリッシャーズを設立し、音楽著作権ビジネスに進出。1994年にはバンクスを設立し、外食産業にも参入しました。これらの事業展開は、バーニンググループの更なる発展に貢献しています。

アミューズとの関係

現在の大手芸能事務所であるアミューズとは、創設期に深く関わっていました。現在の会長である大里洋吉氏と資金を折半して設立に携わり、原田真二やサザンオールスターズを紹介するなど重要な役割を果たしました。特にサザンオールスターズの「いとしのエリー」までの版権はバーニングパブリッシャーズが保有するなど、初期のアミューズ発展に大きく貢献しました。しかし、現在両社に特別な関係はないとされており、周防氏自身も株式上場時の挨拶や運営資金の返済がないことを明かしています。

プライベート

趣味はゴルフ。戸籍上は離婚しているものの、元妻の進美恵子氏とは現在も内縁関係にあると言われています。実子である長男の周防彰悟氏はバーニングパブリッシャーズ代表取締役、次男の周防亮氏はGrickの代表取締役社長として活躍しています。

まとめ

周防郁雄氏は、芸能界において長きにわたり絶大な影響力を持つ、稀有な存在です。バーニングプロダクションを中心とした多角的な事業展開、そして数々のスターを輩出してきた手腕は、日本の芸能史に大きな足跡を残しています。「芸能界のドン」という呼び名も、彼のカリスマ性と圧倒的な影響力を象徴していると言えるでしょう。彼の功績と、その影響は今後も芸能界に大きな影を落とすことでしょう。

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