バーニングパブリッシャーズ

株式会社バーニングパブリッシャーズ

株式会社バーニングパブリッシャーズは、日本を代表する音楽出版社の一つで、多岐にわたる音楽著作権を管理しています。一般的にはバーニングプロダクションの子会社と見なされますが、実際にはバーニングプロの社長である周防郁雄が筆頭株主であるため、厳密には関連会社として位置づけられています。音楽出版権のビジネスを日本国内に広めることに貢献したことで知られていますが、音楽出版業の他にも、アーティストの原盤制作や芸能マネジメント、さらにはインディーズレーベルの運営なども手掛けています。

音楽出版事業の展開

バーニングパブリッシャーズは、T&C ミュージックから数多くの音楽出版権を引き継いでおり、著名なアーティストの楽曲も多数管理しています。特に小室哲哉と関わりが深く、彼がプロデュースしたアーティストの楽曲権を多数保有しています。例として、「Kiss Destination」、「globe」、「華原朋美」、「鈴木あみ」などの楽曲が挙げられます。残念ながら、安室奈美恵の楽曲に関しては権利を持っていませんが、1990年代後半以降はエイベックスとの関係を深め、浜崎あゆみやEvery Little Thingなどの楽曲権も取得しています。

さらに、バーニングがアミューズに出資したため、サザンオールスターズの初期作品の権利も保有しています。特に「勝手にシンドバッド」、「いとしのエリー」などが代表的です。演歌の分野でも、天童よしみや大月みやこなどの楽曲権を大量に持っています。

権利を保有する楽曲の一例

バーニングパブリッシャーズが管理する代表的な楽曲には、次のようなものがあります:

• - 内田有紀：「ONLY YOU」、「幸せになりたい」
• - 川本真琴：「愛の才能」、「桜」
• - 小泉今日子：「ひとり街角」、「あなたに会えてよかった」
• - 郷ひろみ：「お嫁サンバ」、「言えないよ」
• - 中山美穂：「未来へのプレゼント」、「ツイてるねノッてるね」

また、外部の事務所に所属するアーティストの楽曲権も多く保持しており、相川七瀬の「BREAK OUT!」、EXILEの「もっと強く」、浜崎あゆみの「Boys & Girls」など、幅広いジャンルの音楽に関与しています。

楽曲の活用方法

バーニングパブリッシャーズは、管理している楽曲を積極的に使用しています。多くのアーティストが過去のヒット曲をカバーすることで、新たな解釈を加え、音楽シーンに新風を吹き込んでいます。たとえば、広瀬香美がサザンオールスターズの「いとしのエリー」をリバイバルしたり、島谷ひとみが中山美穂の「世界中の誰よりきっと」をカバーしたりといった実績があります。これにより、オリジナル楽曲に新たな命を吹き込み、幅広いリスナーに届けられる機会を創出しています。

まとめ

株式会社バーニングパブリッシャーズは、日本の音楽業界において音楽出版事業の先駆者として注目されています。多くの著名なアーティストの楽曲権を管理し、音楽文化の発展に寄与しています。アーティストやプロデューサーとの密接な関係を築くことで、新しい音楽の創造にも積極的に関わっている点が、この会社の特徴です。

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