和歌山県第2区
和歌山県第2区
和歌山県第2区は、日本の衆議院議員総選挙における重要な選挙区です。この選挙区は1994年の公職選挙法の改正に伴い新たに設置されました。近年、選挙区の区域は度々改正されており、特に2022年の改正では、旧3区の全域が本区に統合されることとなり、岩出市と紀の川市が1区に移行したため、和歌山県全体の約90％に及ぶ広大なエリアを持つようになりました。現在の選挙区には以下の市町村が含まれています：
歴史と政治的背景
この区の歴史を振り返ると、初期の小選挙区制度導入当初は、旧那賀郡の粉河町（現在の紀の川市）を基盤に持つ岸本光造が2回連続で当選するなど、安定した保守基盤が形成されていました。しかし、2002年に岸本が死去したことにより、政治情勢は大きく変わります。岸本の息子である岸本健が後を継ぐことを望まれましたが、自民党は彼を公認しない方針を取ります。その結果、海南市長であった石田真敏が自民党の公認を受けて立候補したのに対し、岸本健は民主党、自由党、無所属の支援を受けて立候補しました。この選挙では石田が勝ち、以降も小選挙区での勝利を収めていくことになります。
岸本健はその後民主党に入党し、2003年の選挙で比例復活当選を果たしますが、2005年の選挙で落選。この後、岸本は民主党を離党し、2007年の和歌山県議会議員選挙に出馬し当選します。
2010年代に入ると、選挙結果は更なる変動を見せます。2009年の選挙では阪口直人が自民党の石田を破って初当選。2012年の選挙で石田が議席を取り戻しますが、阪口はその後日本維新の会に鞍替えし、途中で比例復活当選します。2014年の選挙では石田が再度勝利し、阪口は落選しました。その後、阪口は岐阜3区に移ることとなり、新たに出馬した新人候補が石田に挑みましたが、石田は再び圧勝し、2021年も同じく勝利を果たしました。これにより、石田は4選達成となります。
最近の選挙結果
和歌山県第2区の選挙結果は、時代と共に変遷してきましたが、以下に近年の選挙の結果を示します。
- - 2021年選挙 (第1次岸田内閣)
- 公示日：2021年10月19日
- 有権者数：24万2858人
- 投票率：57.94%
- - 2017年選挙 (第3次安倍内閣)
- 公示日：2017年10月10日
- 有権者数：25万2354人
- 投票率：52.89%
- - 2014年選挙 (第2次安倍内閣)
- 公示日：2014年12月2日
- 有権者数：25万2386人
- 投票率：51.40%
このように、和歌山県第2区は、政治的な影響力を持ちながらも、時代によって変わる選挙結果を反映しています。地域の選挙区として、今後も注目していく必要があります。
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