阪口直人

阪口 直人に関する概要

阪口 直人（さかぐち なおと、1963年6月12日生まれ）は、日本の政治家および市民運動家として知られ、元衆議院議員を2期務めた人物です。彼の経歴と活動は非常に多岐にわたります。彼は主に国際経験をもとに、政治の世界での活躍を続けてきました。

学歴と国際経験

阪口氏は大阪府豊中市で生まれ、早稲田大学教育学部英語英文学科を卒業しました。大学卒業後、キャノンで勤務した後、1992年に国際連合主催のカンボジア選挙監理ボランティアに応募し、合格。キャノンを退職し、約1年間カンボジアのラタナキリ州で選挙支援に携わります。その後も国連のモザンビーク活動やボスニア・ヘルツェゴビナの統一選挙でボランティアとして活動しました。さらに、この間、専門学校の講師としても働き、埼玉大学大学院経済学研究科で修士課程を修了。その後、名古屋大学大学院国際開発研究科での博士後期課程に在籍しましたが、中退となります。

政治活動の始まり

2000年にはNPO法人「インターバンド」の事務局長に就任し、同年からは民主党の衆議院議員、首藤信彦氏の政策担当秘書も務めました。2003年と2005年、民主党公認で衆院議員選挙に立候補しましたが、自民党の河野洋平氏に敗れました。2007年の参院選では和歌山県選挙区に立候補しましたが、自民党の世耕弘成氏には及びませんでした。

2009年の衆議院選挙では和歌山2区から立候補し、自民党の石田真敏氏を破って初当選を果たしました。この選挙では彼の政治家としての地位を確立する大きな手助けとなります。

政党の変遷

2012年、阪口氏は民主党を離党し、日本維新の会に参加。その後、維新の会の国際局を立ち上げ、局長に就任します。彼は中国への訪問団を組織し、外交活動にも積極的に参加していました。しかし、2014年の衆議院選挙では再び落選、その後も維新の党と民主党が合併し、民進党の幹部として活動しました。2017年には岐阜3区への鞍替えを発表しましたが、希望の党から立候補し落選。その後、立憲民主党に参加し、2021年の選挙でも再び落選するなど、厳しい戦いを続けてきました。

政治的主張

阪口氏の主張の一つに、選択的夫婦別姓制度の導入への賛成があります。また、永住外国人の地方選挙権については「どちらとも言えない」としており、女性宮家には反対の立場です。彼は日本維新の会での政権に対しての姿勢について「是々非々」と考えつつも、自らの立場としては「非非非非非非非是ぐらいで十分です！」と力強い意見を持っています。

人物背景と趣味

阪口氏は、元キャノン社員としての経験もあり、会社からの理解を得られず退職した経緯を持っています。キヤノンの理念が実態を伴わないものであると批判する一方、国際的な人脈を持ち続けており、オーストラリア人弁護士のイアン・ウィリアムスとは長年の友誼を築いています。趣味にはアウトドアスポーツがあり、フルマラソン完走経験も十回に及びます。加えて、極真空手の黒帯保持者であり、スポーツ観戦や旅行（70ヶ国以上訪問）にも興味があります。また、読書の好みも広がり、国際政治と途上国開発に関する学術書を中心に多様なジャンルの本を楽しむ姿勢を持っています。

著書

阪口直人氏は、著書として『心にかける橋 カンボジアに見た夢 - 国連ボランティア12カ月』や『新しい平和構築論』などを執筆しており、彼の思想や経験を通じて社会に伝えたいメッセージが込められています。

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