和田京平

和田京平 - 日本プロレス界の名誉レフェリー

和田 京平（わだ きょうへい）は、日本のプロレス界で非常に著名な存在の一人で、全日本プロレスの名誉レフェリーとして知られています。1954年11月20日に東京都足立区で生まれた彼は、キャリアのスタート時から40年以上にわたり、数多くの試合を裁いてきました。彼の愛称は「京平」で、プロレス界では「かっぱ」とも称されています。

初期の経歴

和田は中学校を卒業後、様々な職を持ちながらアルバイト生活を送っていました。1972年、全日本プロレスのためにリング設営スタッフとしての仕事を始め、ここでジャイアント馬場の目に留まります。馬場は和田の軽快な動きに感心し、レフェリーとしての道を推薦したようです。彼はその後、ジョー樋口やマシオ駒に師事し、1974年には全日本プロレスでレフェリングデビューを果たしました。

レフェリーとしてのキャリアの確立

和田は特に1980年代後半からメインイベントのレフェリーを務めるようになり、樋口やミスター林が現役を退くにつれ、彼自身が中心的な存在となりました。彼のレフェリングスタイルは事故を避けるための軽快なフットワークと正確な判断力で特徴づけられ、多くの試合において観客から熱烈な「キョーヘー!!」というコールが送られました。彼はプロレス大賞でも評価され、数々の名勝負を裁いてきた名レフェリーです。

プロレス界の黒子から名物レフェリーへ

和田は一時期、樋口とともにNWAの公認レフェリーとしても活動しました。また、彼は馬場の身近な存在として、長年付き人を務め、馬場の死の時には身内以外で最期を見守る役割も果たしました。現在では、彼がレフェリーを務める試合は、多くのファンにとって特別なものと確立されています。

全日本プロレスでの活動

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2011年まで、和田は全日本プロレスに専念し続けて裁いた試合数はなんと1万試合を超えています。その後、プロレスリング・ノアやZERO1-MAXといった他団体でもレフェリングを行うようになりました。特に、2005年に行われた三沢光晴対川田利明の試合では、自身の重い思い入れを語り、多くの取材を受けるほどでした。

離脱以降の活躍

2011年、和田は全日本プロレスを離れ、翌々日にはSMASHからオファーを受けて新たな活動をスタートさせました。その後、女子プロレス団体REINAやダイヤモンドリング、DDTなど、様々な団体でレフェリーとしての活動を続けています。2013年には全日本プロレスに復帰し、名誉レフェリーとして活動を再開しました。

影響と著書

その生涯にわたるレフェリーとしての経験は、和田自身が著書の中でも言及しています。2004年には「人生は3つ数えてちょうどいい」を出版し、レフェリーとしての人生を振り返っています。また、彼の書籍はファンにとって貴重な情報源となり、プロレスファンの間で幅広い人気があります。

結び

和田京平はその厳格なルールの遵守とユニークな個性で、今もなお日本プロレス界で名を馳せています。彼のレフェリーとしての活動は、今後も多くのファンに影響を与え続けることでしょう。

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