和田俊

和田俊（わだ たかし）は、1936年3月6日に中国広州市で生まれ、2002年10月5日に生涯を閉じた日本のジャーナリスト、教育者です。朝日新聞社では論説副主幹を務め、その後は立正大学で教鞭を執るなど、多方面で活躍しました。

ジャーナリストとしての活動に加えて、その多才な一面も持ち合わせていました。趣味はテニス、スキー、ゴルフと、スポーツを愛し、体を動かすことを楽しんでいたようです。また、映画プロデューサーである大塚和を義父に持ち、長男はヒップホップミュージシャンのダースレイダー（本名：和田礼）という、文化的な背景も持ち合わせていました。

著書には、カンボジアの社会を描いた『クメールの微笑』、パリでの生活を綴った『パリの石畳』、『パリの四角い空』などがあります。また、『欧州知識人との対話』ではヨーロッパの知識人との対話を通じて、ヨーロッパの文化や思想を深く掘り下げています。これらの著作は、和田氏の深い知識と鋭い視点を示すものです。

さらに、翻訳家としても活躍しており、『日本の黒い星 : 復活する軍国主義』や『カシアス・クレイ』など、海外の書籍を日本語に翻訳し、日本の読者に紹介しました。これらの翻訳は、和田氏の言語能力と異文化への理解を示すものです。

和田俊は、ジャーナリスト、教育者、作家、翻訳家として、幅広い分野で活躍し、多くの人々に影響を与えた人物です。その業績は、今もなお多くの人々に記憶され、語り継がれています。

著書

単著
『クメールの微笑 : カンボジアの民衆と社会』 (朝日新聞社, 1975)
『パリの石畳』 (朝日イブニングニュース社, 1979)
『パリの四角い空』 (講談社, 1981)
『パリの石畳』 (朝日新聞社, 1983)
『欧州知識人との対話』 (朝日新聞社, 1986)
『ヨーロッパを織る : イギリス的人生、フランス的人生』 (中央公論社, 1988)
『その夏の別れ』 (筑摩書房, 1996)
共著
『七人の論客日本の教育を語る』 (学文社, 1996)

翻訳

『日本の黒い星 : 復活する軍国主義』 (朝日新聞社, 1972)
『カシアス・クレイ』 (朝日新聞社, 1972)

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