和田川ダム

和田川ダムについて

和田川ダム（わだがわダム）は、富山県砺波市の庄川水系に位置する重要な県営の重力式コンクリートダムです。このダムは高さ21.0メートルであり、主に治水と利水、さらには水力発電のために建設されました。

ダムの目的

和田川ダムは、周辺地域の防災を目的とした治水の機能を提供するだけでなく、高岡市、射水市、小矢部市への水資源の供給にも寄与しています。また、富山県企業局による公営の水力発電システムも設置されており、最大出力は7,400kwにも達します。このように、ダムは地域の水の利活用に欠かせない存在です。

さらに、ダムによって形成された人造湖は「増山湖」と名付けられ、地域の自然環境の一部として親しまれています。周辺には増山城址公園やキャンプ場、さらには観光施設も整い、多くの人々に利用されています。

歴史と建設

和田川ダムの建設は、1962年（昭和37年）から1963年にかけて実施された調査を経て、1966年（昭和41年）に開始されました。ダムの建設にあたっては、庄川用水合口堰堤からの水の取水が多くを占めており、分水問題が取り上げられました。このため、一部の地域ではダム建設に反対する意見も存在しましたが、県の方針により最大水量が確保されることが認められ、境川ダムと利賀ダムの建設により問題は解決に向かいました。

完成までの経緯

ダム本体は1968年（昭和43年）4月2日に完成し、その後、湛水が始まりました。同年8月にはダムが満水となり、庄東第二発電所の試運転も実施されました。正式な営業発電は同年11月16日に開始され、その後、1969年（昭和44年）6月18日にダムは竣工を迎えました。

ダムの役割と未来

本ダムは、富山県西部地域において、農業用水や工業用水、生活用水の主要な供給源となっており、その役割は地域の発展にとても重要です。また、ダム周辺の豊かな自然環境は、観光資源としても活用されています。

地域住民と観光客にとって快適で安全な環境を提供するために、和田川ダムは今後もその機能を充実させ、地域せいかつの基盤を支える施設であり続けるでしょう。

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