和田篤也

和田篤也（わだ とくや）

プロフィール

和田篤也氏は、1963年生まれの日本の環境官僚です。2022年7月から2年間、環境事務次官を務めました。北海道室蘭市出身で、帯広市立南町中学校、北海道帯広柏葉高等学校を経て、1988年に北海道大学大学院工学研究科情報工学専攻を修了しました。

環境省入庁後の経歴

大学院修了後、環境庁（現：環境省）に入庁しました。入庁後は、大阪府や通商産業省（現：経済産業省）、国際協力銀行への出向を経験し、幅広い分野で知識と経験を積みました。

2006年には環境省地球環境局地球温暖化対策課国際対策室長に就任し、地球温暖化問題への取り組みを始めました。その後、2008年に環境省水・大気環境局土壌環境課地下水・地盤環境室長、2009年には環境省大臣官房環境保健部環境保健企画管理化学物質審査室長と、環境保全に関する様々な分野で重要な役職を歴任しました。

2011年には、再び地球環境局に戻り、地球温暖化対策課調整官、2012年には同課長として、地球温暖化対策の推進に尽力しました。2014年には、環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課長に就任し、廃棄物問題にも取り組みました。

2016年には、環境省大臣官房参事官（指定廃棄物対策担当）として、福島第一原子力発電所事故によって発生した指定廃棄物の処理問題に取り組みました。2017年には、環境省環境再生・資源循環局総務課長、2018年には環境省大臣官房審議官を経て、同年から環境省大臣官房政策立案総括審議官（総括、大臣官房担当）として、分散型電源システムの推進など、環境政策の立案と実施を主導しました。

2020年7月21日には、環境省総合環境政策統括官に就任し、環境政策全般を統括しました。2022年7月1日、環境事務次官に任命され、2024年7月1日に退任しました。

主な業績と政策

和田氏は、環境省において、地球温暖化対策、廃棄物対策、化学物質対策、指定廃棄物対策など、多岐にわたる分野で政策立案と実施に携わりました。特に、地球温暖化対策においては、国際的な枠組みとの連携を強化し、国内の排出削減目標の達成に向けて尽力しました。また、廃棄物対策においては、循環型社会の形成に向けて、リサイクルの推進や廃棄物の適正処理を推進しました。分散型電源システムの推進にも注力し、再生可能エネルギーの導入促進に貢献しました。

人物像

和田氏は、環境問題に対する深い知識と情熱を持ち、常に問題解決に向けて積極的に取り組む姿勢が評価されています。また、多様な関係者との連携を重視し、円滑な政策推進に尽力しました。

著書

* 『環境圏の新しい海岸工学』（共著）フジ・テクノシステム 1999年

まとめ

和田篤也氏は、環境省の要職を歴任し、日本の環境政策を牽引した重要な人物です。その長年の経験と知識を活かし、地球温暖化対策や廃棄物対策など、多岐にわたる環境問題の解決に大きく貢献しました。

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