品川高寛

品川 高寛（しながわ たかひろ）

品川高寛は、江戸時代前期に活躍した旗本であり、高家品川高久の次男として1697年に生まれました。彼は自身の生涯において、幕府に仕官し、家族の名を高めるために尽力しました。高寛が分家を立てたことは、彼の名声を更に高める結果となったのです。

幼少期・初期の経歴

元和2年（1616年）、品川高久の次男として誕生した高寛は、その背景から早くから武家の生活に親しんでいました。寛永7年（1630年）、わずか15歳で将軍徳川家光と初めて謁見し、下野国の都賀郡で200石の知行を与えられ、早くもその才能を発揮しました。この頃から高寛の政治的な展望は開かれていきます。

御小姓組の加入と昇進

寛永14年（1637年）、高寛は優れた資質を認められたいわゆる御小姓組に参加します。これは江戸幕府において重要な位置を占める役職であり、高寛の未来の展望を切り開くステップとなりました。万治3年（1660年）には、さらなる評価を受けて切米が100俵加増され、寛文9年（1669年）の閏8月10日には日頃の功績が認められて黄金2枚が賜りました。

小普請と致仕

延宝6年（1678年）、高寛は番方を辞し、小普請に入ります。これは主に家の内政や城の建築などに関わる職務であり、高寛はその任にあたることで幕府に貢献しました。そして元禄7年（1694年）に致仕し、次男の高清に家督を譲ります。この際、長男の今川氏睦は、延宝元年（1673年）に今川氏堯の末期養子として高家今川家を継いでいました。

晩年と死去

高寛は元禄10年（1697年）に閏2月8日に82歳で亡くなりました。彼の死は品川家や他の今川・吉良一族にとって大きな変化をもたらしました。高寛は牛込の万昌院に葬られており、彼の墓所は多くの人々によって訪れています。ここは杉山寺として親しまれ、この地で高寛の歴史が受け継がれています。

参考文献

品川高寛に関する詳細は『寛政重修諸家譜』の巻第九十四を参照してください。

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