唐継虞

唐 継虞 (とう けいぐ) の生涯

唐 継虞は、中華民国の軍人であり、雲南派に属していました。彼は、勇猛な兄、唐継尭と共に歴史に名を刻む存在であり、文字は夔賡です。彼のキャリアは、兄の影響を強く受けており、彼自身も重要な役割を果たしました。

初期の経歴

雲南陸軍講武堂を卒業後、唐継虞は1912年に兄が就任した貴州都督のもとで貴州軍警局局長に就任しました。彼はその後、兄の出世に従い、さまざまな要職をこなすことになります。これには、省会警察庁庁長や警備軍司令、そして督署総参謀長などの重要な役目が含まれています。彼は非常に信任され、雲南省における軍と警察の両方を統括する立場に立ちました。

貴州での活動

1923年には兄の命を受け、貴州に進軍し、元貴州督軍の劉顕世を救援しました。これにより、彼は貴州督弁に就任し、貴州軍事の発展に寄与します。しかし、次第に袁祖銘との対立を避けるため、再び雲南へと引き返すことになります。これが彼の政治的キャリアに影響を与えました。

広西省への遠征

また、同年の2月には新広西派に対する攻撃を命じられました。しかし、1925年の6月には新桂系の反撃に遭い、大敗を喫してしまいます。これにより唐継虞の軍事的な手腕は試されることになりますが、彼は帰還後も雲南での指導力を発揮することが求められるようになります。

内部の対立とクーデター

唐継虞は兄の後継者としての地位を確かなものとするも、彼が築いた権力基盤は必ずしも安泰ではありませんでした。彼の周囲には、兄の部下である竜雲や胡若愚といった複数の鎮守使がいて、唐兄弟の支配に反感を持つ者たちが数多くいました。1927年、ついにこれらの部下たちによってクーデターが実行され、唐継尭が失脚します。それに連動する形で、唐継虞もまた地位を失うこととなりました。

晩年

その後、彼は1931年に西南政務委員会の委員として再登場するものの、その後の政治や軍事活動は目立たないものでした。唐継虞の晩年については明確な情報が残っておらず、彼の没年もまた不詳となっています。

彼の生涯は、中華民国における軍事的、政治的局面の変遷を映し出す一つの象徴であり、当時の動乱期において重要な役割を担った人物であることに疑いの余地はありません。

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