喜入駅

喜入駅について

喜入駅（きいれえき）は、鹿児島県鹿児島市喜入町に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）指宿枕崎線の駅です。駅のシンボルは、地元の観光農園グリーンファームをイメージした杉の木とログハウスのデザインで、親しみやすい印象を与えます。

特徴

• - 折返し駅: 普通列車の約半数が当駅で折返し、鹿児島中央駅方面へと向かいます。
• - 駅舎: 開業当時の駅舎を1986年にリニューアルし、水車をイメージした飾り屋根が特徴的な洋風の駅舎となっています。
• - 無人駅: 2020年5月30日より、駅遠隔案内システム「ANSWER」導入に伴い無人駅となりました。
• - SUGOCA: ICカード「SUGOCA」が利用可能ですが、カード販売や定期券の取扱いはなく、簡易チャージ機のみの対応です。利用可能範囲は当駅までで、以南は利用できません。

駅構造

• - ホーム: 相対式ホーム2面2線を有し、列車交換が可能です。また、構内には保守車両用の留置線もあります。
• - 跨線橋: 両ホームは跨線橋で連絡しています。
• - 構内踏切跡: 駅舎側ホームには、かつて構内踏切があった場所に収納式階段の跡が残っています。
• - 発着: 折返し列車は原則1番線に発着しますが、待機中は指宿方面の下り列車が2番線に入ることがあります。過去には、特急「指宿のたまて箱」が1番線を使用していたため、折返し列車が2番線に入っていました。

歴史

• - 1934年（昭和9年）5月20日：鉄道省指宿線（現在の指宿枕崎線）の駅として開業。
• - 1963年（昭和38年）10月31日：指宿線が指宿枕崎線に改称され、同線の駅となる。
• - 1971年（昭和46年）2月1日：貨物取扱を廃止。
• - 1983年（昭和58年）3月8日：荷物扱いを廃止。
• - 1986年（昭和61年）8月31日：駅舎をリニューアルし、現在の洋風駅舎となる。
• - 1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR九州の駅となる。
• - 2012年（平成24年）1[[2月1日]]：ICカード「SUGOCA」が利用可能となる。
• - 2020年（令和2年）5月30日：駅遠隔案内システム「ANSWER」導入に伴い、無人駅化。
• - 2024年（令和6年）3月16日：ダイヤ改正により、特急「指宿のたまて箱」の客扱いが廃止。

記念入場券

有人駅時代には、駅名に「喜」の字が入ることから縁起が良いとされ、朱色の祈念スタンプを押した記念入場券が発行されていました。8種類のスタンプがあり、新年や合格祈願に合わせて購入する人が多くいました。また、2007年にはJR九州が販売した「七福きっぷ」の7駅にも選ばれています。

利用状況

2021年度の1日平均乗降人員は458人です。

駅周辺

喜入駅の周辺には、以下の施設があります。

• - 鹿児島市役所喜入支所（旧・喜入町役場）
• - 喜入郵便局
• - 道の駅喜入
• - ENEOS喜入基地（最寄駅は中名駅だが、ビジネス客はタクシーが常駐する喜入駅を利用することが多い）
• - 鹿児島市立喜入小学校
• - 鹿児島市立喜入中学校

バス路線

駅周辺には以下のバス路線が運行しています。

• - 鹿児島交通：「喜入駅東」バス停（知覧、道の駅喜入、指宿いわさきホテル方面）
• - 鹿児島市コミュニティバス「あいばす」：「喜入駅前」バス停

隣の駅

• - 九州旅客鉄道（JR九州）指宿枕崎線

- 快速「なのはな」：平川駅 - 喜入駅 - 薩摩今和泉駅
- 普通：中名駅 - 喜入駅 - 前之浜駅

その他

喜入駅は、地域住民の足として、また観光客の拠点として重要な役割を果たしています。駅舎のリニューアルや無人化など、時代の変化に対応しながら、地域に愛される駅として親しまれています。

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