喜連航平

喜連 航平

喜連 航平（きれ こうへい、1995年6月25日生まれ）は、日本のプロラグビーユニオン選手です。現在、ジャパンラグビーリーグワンに参戦している九州電力キューデンヴォルテクスに所属しています。グラウンド上では主にスタンドオフ（SO）とスクラムハーフ（SH）という、ゲームメイクや攻撃のリズムを司る重要なポジションを兼任するユーティリティプレーヤーとして活躍しています。

プロフィール

兵庫県伊丹市出身の喜連選手は、身長174cm、体重84kgという体格です。彼のプレーするSOおよびSHというポジションは、チームの戦術を実行し、フォワードとバックスの連携を円滑にする上で極めて重要な役割を担います。SOとしては的確なパスやキックで攻撃を組み立て、SHとしては素早い球出しと判断力でチームにテンポをもたらします。複数のポジションを高いレベルでこなせる能力は、チームにとって大きな強みとなります。

学生時代の軌跡

喜連選手のラグビーキャリアは、大阪桐蔭高校で始まりました。高校時代からその実力は高く評価されており、チームの主将を務めるなどリーダーシップを発揮しました。その活躍が認められ、高校日本代表候補にも選出されるなど、学生時代から将来有望な選手として注目を集めていました。高校卒業後、近畿大学へ進学。大学でも中心選手として成長を続け、特に大学4年時にはラグビー部の主将を務め、チームを牽引しました。学生時代には、地域選抜選手としても活躍しており、国体の大阪府代表に選ばれた経験も持っています。これらの経験は、彼のリーダーシップやゲームに対する理解を深める上で貴重な財産となりました。

社会人チームでのキャリア

近畿大学を卒業した2018年、喜連選手は当時のジャパンラグビートップリーグに所属していたNTTコミュニケーションズシャイニングアークス（現在の浦安D-Rocks）に加入し、プロ選手としての第一歩を踏み出しました。ここではトップレベルの環境で経験を積み、プロとしての基礎を固めました。数シーズンをNTTコミュニケーションズで過ごした後、2022年には横浜キヤノンイーグルスへ活躍の場を移します。リーグワンが開幕した新たな環境でプレーを続け、異なるチーム文化や戦術に触れることで、選手としてさらなる成長を遂げました。

そして2024年、喜連選手は九州電力キューデンヴォルテクスへの移籍を選択します。新たなチームで迎えたJAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2024-25シーズン、彼はチームにとって重要な存在として期待されています。同年12月21日に行われたリーグワン第1節の釜石シーウェイブス戦で、喜連選手は先発メンバーとして起用され、記念すべきリーグワン公式戦初出場を果たしました。この初戦でのプレーは、新天地での活躍への期待を高めるものとなりました。

プレースタイルと今後の展望

喜連選手の魅力は、前述の通りSOとSHという異なるスキルセットが求められるポジションを高いレベルでこなせることです。このユーティリティ性は、チームの戦術の幅を広げ、様々な状況に対応することを可能にします。また、高校・大学で主将を務めた経験から培われたリーダーシップとゲームをコントロールする能力は、これらのポジションで特に活かされます。

九州電力キューデンヴォルテクスでの新たな挑戦が始まったばかりの喜連選手。リーグワンという競争の激しい舞台で経験を積み重ね、チームの勝利に貢献していくことが期待されます。ユーティリティ性とリーダーシップを兼ね備えた彼の今後のパフォーマンスから目が離せません。

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