嘉定区

上海市嘉定区

嘉定区（かていく、Jiading District）は、中華人民共和国上海市に位置する市轄区です。

地理

嘉定区は上海市の西北部に位置し、江蘇省との境界に接しています。具体的には、西は江蘇省崑山市、南は呉淞江（蘇州河）を隔てて閔行区、長寧区、青浦区、北は江蘇省太倉市、東は宝山区、普陀区に隣接しています。

歴史

嘉定区の歴史は古く、秦代には会稽郡婁県に属し、隋唐代には蘇州崑山県に属していました。1218年（嘉定10年）に平江府崑山県の東部が分割され、元号より嘉定県と命名されました。元代には1295年（元貞元年）に嘉定州に昇格しましたが、1369年（洪武2年）に明朝により嘉定県に戻されました。

1958年に江蘇省から上海市の管轄に移管され、1992年10月11日に市轄区に昇格し現在に至ります。

別称の疁城は、唐代に疁城が設置されていたことに由来します。清朝初期には嘉定城は清軍に降伏せず、三度にわたって抵抗しました。また、太平天国後期には太平軍が三度にわたって占領しました。

行政区画

嘉定区は、下部に3街道、7鎮、2区を管轄しています。

経済

嘉定区は自動車産業が非常に盛んです。米国のゼネラルモーターズ、ドイツのフォルクスワーゲン、日本のトヨタ自動車といった大手自動車メーカーが組立工場を構えています。

また、2004年から開催されているF1中国グランプリの会場である「上海インターナショナルサーキット（上海国際賽車場）」も嘉定区に位置しており、国際的なモータースポーツの拠点となっています。

外部リンク

* 嘉定区人民政府 （中国語）

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