嘉穂町

嘉穂町の概要

福岡県のほぼ中央に位置する嘉穂町（かほまち）は、2006年に山田市、稲築町、碓井町と合併し嘉麻市となりました。かつては嘉麻郡に属し、町としての歴史は明治時代から始まります。この記事では、嘉穂町の地理、歴史、地域の教育、交通、観光地について詳しく見ていきます。

地理

嘉穂町は福岡県中央部に位置しており、筑豊地区の南端にあたります。福岡市から東へ約40km、北九州市から南へ約55km、飯塚市から南東へ約10kmの距離にあるため、アクセスも良好です。町の北部は筑豊盆地の南端で、中心部となっています。一方、町の西部、南部、東部には700mから1,000m級の山々が連なり、自然豊かな環境が広がっています。また、町の南東には遠賀川の源流も存在します。

隣接市町村

嘉穂町は周囲にさまざまな市町と隣接しています。具体的には、北側には山田市、朝倉市、また嘉穂郡には碓井町、桂川町、筑穂町、稲築町があります。さらに、田川郡の川崎町と添田町、朝倉郡の筑前町と東峰村とも接しています。

歴史

嘉穂町の歴史は1889年の町村制施行から始まり、当初は大隈村、千手村、宮野村、足白村の四つの村から構成されていました。1892年には大隈村が町制を施行して大隈町となり、1896年には郡の統合により嘉穂郡が誕生しました。1951年には嘉穂炭鉱の事故が発生し、悲しい記録も残されています。1955年、新たに大隈町と他の村が合併して新しい嘉穂町が設立されましたが、2006年に更なる合併が行われ、嘉麻市が誕生しました。

行政と合併

嘉穂町の合併は平成の大合併の一環であり、飯塚市や山田市、さらに他の嘉穂郡の町と合わせて、統合協議が進められていました。当初は「嘉飯山2市8町合併協議会」が設立されましたが、桂川町が辞退したため、合併計画は不成立に終わりました。その後、山田市、稲築町、碓井町との新たな協議が進められ、2006年に嘉麻市が築かれました。

教育

町内にはいくつかの教育機関が存在します。福岡県立嘉穂工業高等学校は2007年に廃校となりましたが、嘉穂中央高等学校と定時制の大隈城山校が運営されています。さらに、町立の中学校や小学校も数多く存在し、地域の教育が進められています。特に、嘉穂中学校や大隈小学校などが地域の教育の中核を担っています。

交通

嘉穂町内には鉄道路線がないため、最寄り駅はJR九州筑豊本線および篠栗線の桂川駅です。以前には上山田線という鉄道路線がありましたが、1988年に廃止されました。また、西鉄バスや地域のバスサービスが利用できます。主要な道路には国道211号と322号が通り、福岡県道も複数あるため、移動手段は確保されています。

名所と観光スポット

嘉穂町には多くの名所や観光地があります。特に益富城跡や鮭神社は歴史的な価値があります。また、毎年12月に行われる献鮭祭も地元の人々に親しまれています。麟翁寺や母里太兵衛の墓所も観光スポットとして訪れる価値があります。

まとめ

福岡県嘉穂町は自然の豊かさと歴史的な名所が共存する魅力ある地域です。合併を経て新たな市としての歴史を歩み始めた嘉麻市ですが、その背景には多くの歴史や文化が息づいています。

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