筑穂町

筑穂町（ちくほまち）とは

筑穂町は、かつて福岡県のほぼ中央、筑豊地方南部に位置していた町です。1997年に国土地理院によって福岡県の重心が町内にあると発表され、「福岡県のへそ」として知られるようになりました。このことをきっかけに「これが筑穂へそ音頭」という独自の文化も生まれ、町おこしが行われていました。しかし、2006年3月26日に飯塚市、頴田町、穂波町、庄内町と合併し、新しく飯塚市となったことで、その歴史に幕を閉じました。

地理

筑穂町は、福岡県のほぼ中央に位置していました。隣接していた市町村は以下の通りです。

飯塚市
筑紫野市
朝倉郡：筑前町
糟屋郡：篠栗町、須恵町
嘉穂郡：嘉穂町、桂川町、穂波町

歴史

江戸時代

江戸時代、筑穂町の地域は長崎街道が通っており、特に現在の内野地区は内野宿という宿場町として栄えました。この内野宿は、筑前六宿の一つに数えられていました。

近代

近代に入ると、日鉄嘉穂炭坑をはじめとする石炭産業で大きく発展しました。しかし、エネルギー革命によって石炭産業が衰退し、筑穂町もその影響を受けました。

近現代

1955年3月31日 - 上穂波村、内野村、大分村の一部が合併し、筑穂町が発足しました。
2006年3月26日 - 飯塚市、頴田町、穂波町、庄内町と対等合併し、飯塚市が新設されたことにより、筑穂町は消滅しました。

教育

筑穂町には以下の教育機関がありました。

小学校

大分小学校
上穂波小学校
内野小学校

中学校

筑穂中学校

交通

鉄道路線

九州旅客鉄道（JR九州）
篠栗線（福北ゆたか線）：筑前大分駅 - 九郎原駅
筑豊本線（原田線）：上穂波駅 - 筑前内野駅

バス路線

路線バス：西鉄バス筑豊（合併当時）
飯塚 - （北古賀経由） - 大分坑
かつては西日本鉄道と嘉穂交通も運行していました。
西日本鉄道
特急：飯塚 - 出雲※ - 阿恵※ - JR内野駅※ - 西鉄久留米 - 信愛女学院（※印は町内停車）
嘉穂交通（西日本鉄道の子会社）
飯塚 - （出雲経由） - 大分坑
飯塚 - （北古賀経由） - 三郡登山口（山口茜スキー場口）
飯塚 - （高田経由） - 大分坑
飯塚 - （出雲経由） - 君ケ畑
飯塚 - （出雲経由） - 桑曲
桑曲 - 上穂波駅 - 大分坑
君ケ畑 - 上穂波駅 - 大分坑
コミュニティバス
町民ふれあいバス（町内全域、嘉穂交通が町より委託運行）

道路

一般道路
国道200号
有料道路
冷水道路（国道200号）
八木山バイパス（国道201号）
県道（主要地方道）
福岡県道60号飯塚大野城線
福岡県道65号筑紫野筑穂線
福岡県道90号穂波嘉穂線

名所・旧跡・観光スポット

内野宿
大分八幡宮
大分廃寺塔跡

歴代町長

古江　輝夫
芳野　兆　　　　　　　　　　　　　　　 ～昭和61年（1986年）11月8日
永芳　達夫　昭和61年（1986年）11月9日～平成18年（2006年）11月8日

関連項目

福岡県の廃止市町村一覧

外部リンク

筑穂町ホームページ (Archive)
* 飯塚市・穂波町・筑穂町・庄内町・頴田町合併協議会（2006/02/26アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project

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