噂のベイ・シティ・ローラーズ

『噂のベイ・シティ・ローラーズ』（Once Upon a Star）は、1970年代に一世を風靡したベイ・シティ・ローラーズが1975年5月に発表した2枚目のスタジオ・アルバムです。このアルバムは、彼らにとって大きな転換期を示す作品となりました。

それまでセッション・ミュージシャンの起用が多かった彼らですが、本作ではメンバー自身が楽器を演奏し、自分たちの音楽を追求しました。この変化は、バンドの音楽的な成熟を示すものであり、ファンにとっても新たな魅力を発見するきっかけとなりました。

アルバムには、全英シングルチャートで1位を獲得した大ヒット曲「バイ・バイ・ベイビー」が収録されています。この曲は、ベイ・シティ・ローラーズの代表曲の一つとして、現在でも多くの人に愛されています。

また、1971年にシングルとして発表されていた「朝まで踊ろう」も、レスリー・マッコーエンのボーカルで再録音され、アルバムに収録されました。オリジナルバージョンはノビー・クラークがボーカルを務めていました。

トラックリスト

Side one

1. バイ・バイ・ベイビー "Bye, Bye, Baby"
2. ディスコ・キッド "The Disco Kid"
3. いとしのジュネ "La Belle Jeane"
4. 青春の誓い "When Will You Be Mine"
5. エンジェル・ベイビー "Angel Baby"
6. 朝まで踊ろう "Keep On Dancing"

Side two

1. 想い出のスター "Once Upon a Star"
2. 恋のレッツ・ゴー "Let's Go (A Huggin' and a Kissin' in the Moonlight)"
3. マリーナの微笑み "Marlina"
4. ひとりぼっちの十代 "My Teenage Heart"
5. ロックン・ロール・ハネムーン "Rock & Roll Honeymoon"
6. 夢見る恋人 "Hey! Beautiful Dreamer"

2004年のイギリスでの再発盤には、ボーナストラックとして、1974年のシングル「明日に恋しよう (All of Me Loves All of You)」、そのB面曲「ローラーズのバンプ (The Bump)」、1971年のシングル・バージョンの「朝まで踊ろう」、「オールライト (Alright)」、「愛は君だけに (It's for You)」が追加収録されています。

パーソネル

レスリー・マッコーエン – リード・ボーカル
エリック・フォークナー – アコースティック/エレクトリック・ギター、バッキング・ボーカル、マンドリン、バイオリン
スチュアート・ウッディ・ウッド – アコースティック/エレクトリック・ギター、バッキング・ボーカル、ピアノ、ベース
アラン・ロングミュアー – ベース、バッキング・ボーカル、アコーディオン
* デレク・ロングミュアー – ドラムス

『噂のベイ・シティ・ローラーズ』は、ベイ・シティ・ローラーズの音楽的な進化を示すとともに、彼らの人気を不動のものとした重要なアルバムと言えるでしょう。

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