四分の一の絆

四分の一の絆

『四分の一の絆』は、2004年5月19日にTBS系列「水曜プレミア」枠で放送されたテレビドラマ。

あらすじ

川崎南署の刑事である高岡諒一は、妻・麻美の叔父で産科医の松本から、生まれたばかりの赤ん坊を託される。その赤ん坊の母は、DVに苦しみ夫を殺害した鈴木靖代という女性だった。

高岡夫妻は赤ん坊に美咲と名付け、愛情深く育てる。8年後、美咲は頻繁に頭痛を訴え、学校を休むようになる。叔父の紹介で東都大学付属病院を受診した結果、白血病と診断される。

同時期、高岡は高級車連続窃盗事件を追っていた。捜査の過程で、小林翔太という男が浮上する。高岡が翔太の周辺を調査すると、児童養護施設「愛心園」で鈴木直也という人物と親しかったことが判明する。直也は靖代の息子で、母親の逮捕後から愛心園で過ごし、現在は整備士として働いているという。

そんな中、翔太と直也が車の窃盗を試みているところを警察官に見つかり、逃走中に事故を起こす。翔太は重傷を負い、意識不明のまま死亡。直也は逃亡し、指名手配される。

一方、美咲は化学療法を受けるも、完治には骨髄移植が必要だと診断される。医師から、他人間の骨髄適合率は極めて低いが、実の兄弟であれば四分の一の確率で適合することを聞かされる。高岡夫妻は、美咲の実兄である直也に骨髄検査を受けさせるため、彼を捜し出し匿うことを決意する。

指名手配犯を匿う行為は警察官として許されず、発覚すれば懲戒免職は免れない。それでも夫妻は、娘を救うためなら何でもすると覚悟を決める。

高岡は警察の追跡をかわし、直也を車に乗せて連れ去る。そして、美咲の病状と、骨髄移植の必要性を打ち明け、協力を懇願する。直也は事情を理解を示すも、翔太との約束があると告げる。それは、翔太が父親のために貯めた金を仲介人に届けるというものだった。

高岡が代わりに約束を果たすことになり、直也は骨髄検査を受ける。検査の結果、HLA型が適合し、骨髄移植の準備が始まる。高岡は仲介人に会い、父親の生存について尋ねるが、はぐらかされる。高岡が警察手帳を示すと、仲介人は逃走を図るため、現行犯逮捕する。

直也の身柄は弁護士を通じて、手術終了まで出頭を猶予してもらえることになり、美咲の骨髄移植は無事成功する。高岡は、手術が終わるまで自身の逃亡を黙認していた上司の長崎に付き添われ、警察に出頭する。

出演者

高岡諒一 - 中村雅俊
高岡麻美 - 富田靖子
高岡美咲 - 一木有海
鈴木直也 - 大野智
西尾舞子 - SAYAKA
鈴木靖代 - 美保純
小林翔太 - 松尾光次
筒井 - モト冬樹
太田 - 清水章吾
山中 - 古本新之輔
塩崎 - 中野英雄
鈴木正明 - 乱一世
神宮寺 - 藤岡琢也
松本巌 - 伊東四朗
長崎 - 柄本明

スタッフ

脚本：安井国穂
監督：村田忍
プロデュース：木村理津（TBS）、小椋正樹（ニューウェーブ）、南条記良（ニューウェーブ）
制作：ニューウェーブ、TBS
音楽：原正美
* 主題歌：大黒摩季「翼の折れたエンジェル」

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