四大学運動競技大会

四大学運動競技大会（四大戦）とは

四大学運動競技大会、通称「四大戦」は、成城大学、成蹊大学、武蔵大学の3大学と学習院大学の4大学が、スポーツを通じて大学間の親睦を深めることを目的とした競技大会です。1950年に始まり、毎年春から秋にかけて様々な競技が開催されます。

大会の目的と背景

四大戦は、「スポーツを通じて四大学の親睦を深め、スポーツの復旧と技術の向上を図る」ことを目的に創設されました。大会発足の背景には、GHQの学制改革があります。改革以前、これら4大学は旧制高等学校として東京大学の教養課程を担っていましたが、改革により、学生が同じキャンパスに通う可能性がなくなりました。そこで、交流の機会を設けるために四大戦が企画されたのです。

参加大学はスポーツ推薦を行っておらず、1990年頃までは推薦入学も実施していませんでした。そのため、参加学生はスポーツエリートではなく、純粋にスポーツを楽しむことを重視しています。

大会の構成

大会は、正式種目、一般種目、教職員種目に分かれています。

正式種目: 体育会所属の学生が、所属する部の種目に参加します。
一般種目: 誰でも参加可能で、サークル所属の学生や、体育会所属でも異なる種目であれば参加できます。
教職員種目: 各大学の教職員が参加します。

総合優勝は、正式種目と一般種目の合計得点で争われます。また、団体得点に関係しないオープン種目も設けられ、全学生が交流戦として参加できます。

競技種目

四大学運動競技大会は、大学間の定期戦としては多くの競技種目があるのが特徴です。体育会系の学生だけでなく、サークル部員や教職員も参加します。

正式種目

アイスホッケー、アメリカンフットボール、駅伝、弓道、剣道、硬式テニス、ゴルフ、サッカー、自動車、柔道、水泳、水球、スキー、漕艇 (ボート)、卓球、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、ハンドボール、ホッケー、洋弓 (アーチェリー)、ヨット、ラクロス、ラグビー、陸上競技、馬術、硬式野球など

一般種目

硬式テニス、サッカー、ソフトボール、卓球、軟式テニス、軟式野球、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、フットサルなど

教職員種目

硬式テニス、ソフトボール、バレーボール

オープン種目

合気道、空手道、少林寺拳法、フィギュアスケート、ワンダーフォーゲル、フットサルなど

※種目は開催年によって異なる場合があります。

メインイベント：駅伝

最終日に行われる駅伝は、大会のメインイベントです。男女ともに1チーム4名がタスキをつなぎ、各大学2チームが出場し、2チームの合計タイムで勝敗を決めます。大学内と大学周辺の周回コースが設定され、男子は1区間6km（全24km）、女子は1区間3km（全12km）を走ります。

歴代総合優勝校

スポーツ推薦を実施していないため、総合優勝は大学の規模に比例する傾向があります。学習院大学の優勝回数が最も多く、これまでに54回優勝しています。成蹊大学は12回、成城大学は1回優勝しています。武蔵大学は、2024年現在、優勝経験がありません。

学習院大学：54回
成蹊大学：12回
成城大学：1回
* 武蔵大学：0回

近年の大会

2020年の第71回大会は、新型コロナウイルス感染症の影響により、全ての競技が中止となりました。大会は各大学が一年交代で当番校を務め、会場を提供しています。

四大学運動競技大会は、学生、教職員が一堂に会し、スポーツを通じて交流を深めるユニークな大会として、今後もその歴史を刻んでいくことでしょう。

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