四季の花範雄

四季の花範雄について

四季の花範雄（しきのはな のりお、本名：相内 範雄）は、1937年1月2日に北海道稚内市で生まれ、青森県弘前市で育った元大相撲力士です。彼は高島部屋および宮城野部屋に所属し、力士として活躍しました。

初土俵までの道のり
四季の花は漁師として働いていた頃、ボクサーになる夢を抱いていました。しかし、漁業中の事故がきっかけで、相撲界に転身することを決意します。1955年1月場所において初めて土俵に立ち、力士としてのキャリアをスタートしました。

対戦のエピソード
1962年の11月場所では、甥の長谷川勝敏との対戦が組まれるところでしたが、師匠の宮城野親方が「大事な場所で疑惑がかかるのは避けたい」とし、対戦を回避しました。この際、長谷川は残りの取組で勝利を重ね、翌場所には十両昇進を果たしました。このような人間関係も、相撲界の独特な側面のひとつです。

十両昇進と通算成績
1963年5月場所で十両に昇進した四季の花は、通算で5場所その地位を維持しましたが、壁に突き当たり、十両での成績は29勝46敗というものでした。現役時代の通算成績は409勝396敗7休、勝率は.508です。また、彼は合計107場所在位していたものの、その多くは幕下での生活が中心でした。

相撲界からの引退とその後
四季の花は1973年7月の場所をもって相撲界から引退し、その後は建材業に携わるようになります。しかし、1980年には週刊ポストに大相撲における八百長問題についての手記を発表し、大きな反響を呼びました。彼の告発は、全く新しい視点から相撲界の問題を浮き彫りにするものであり、その後の議論を巻き起こしました。

多彩な四股名
四季の花は、相内、稚登勢洋、千登勢洋、北嵐など、6度の改名を経験しましたが、十両時代は「四季の花」の名で通し、その名を知られることとなります。このように、相撲界では名前も重要な要素とされていることが伺えます。

四季の花の生涯を通して見ると、彼は力士としての誇りだけではなく、相撲界の問題点にも真剣に向き合う姿勢を見せました。今もなお、彼の功績や発言は、多くの人々に思い出され続けています。

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