四街道郵便局

千葉県四街道市に所在する四街道郵便局は、日本郵便株式会社が運営する郵便局の一つです。かつては集配普通郵便局として位置づけられており、現在も四街道市内の広範囲にわたる郵便物の集配業務を担う、地域の中核的な郵便局としての役割を果たしています。現在の正式な所在地は、〒284-8799 千葉県四街道市美しが丘1丁目18番地2です。

沿革

四街道郵便局の歴史は古く、明治時代にまで遡ります。その起源は、明治13年（1880年）5月20日に「畔田郵便局」として五等郵便局の体制で開設されたことに始まります。翌年の明治14年（1881年）7月25日には、「畔田ノ内四ツ街道郵便局」と名称が変更されました。

しかし、この郵便局は一時的にその活動を終えることとなります。明治18年（1885年）6月30日をもって一度廃止されました。郵便サービスが再びこの地に復活するのは、廃止から十数年を経た後のことです。

明治30年（1897年）8月1日、「四ツ街道郵便受取所」として新たに設置され、郵便関連の業務を再開しました。そして明治34年（1901年）2月1日には、現在の名称へと繋がる「四街道郵便局」に改称されるとともに、同日より貯金業務の取り扱いも開始し、サービス内容の拡充が図られました。

昭和期に入ると、郵便や通信技術の変化に伴う業務の再編が行われます。昭和25年（1950年）9月1日には、国際電報の受付および配達に関する事務が廃止されました。また、昭和40年（1965年）3月25日には、電話交換業務が千葉電報電話局に移管されています。

郵便局の種別においても重要な変化がありました。昭和46年（1971年）4月5日、四街道郵便局はそれまでの特定郵便局から、より広範なサービスを提供する普通郵便局へと局種別が改定されました。

物理的な施設面でも動きがあり、昭和48年（1973年）3月には新しい局舎が建設されました。この建物は、現在四街道市役所の第二庁舎として使用されています。さらに、昭和58年（1983年）10月1日には、和文電報配達業務が再び千葉電報電話局へ移管されています。

現在の所在地への移転は比較的新しく、平成6年（1994年）6月20日に四街道市鹿渡から現在の美しが丘一丁目へと移転しました。この移転により、より地域の中核的な立地でのサービス提供が可能となりました。平成11年（1999年）には、外国通貨の両替や旅行小切手の売買に関する業務の取り扱いも開始され、金融サービスがさらに充実しました。

近年の大きな組織再編としては、平成19年（2007年）10月1日の郵政民営化が挙げられます。これに伴い、郵便事業に関する一部業務が併設された郵便事業四街道支店へ移管されました。その後、平成24年（2012年）10月1日には、日本郵便株式会社の発足に伴い、郵便事業四街道支店が四街道郵便局に統合され、現在の体制が確立されています。

主な取扱サービス

四街道郵便局では、地域住民や事業所のニーズに応えるため、多岐にわたるサービスを提供しています。

郵便サービス：郵便物の発送や受け取り、切手やはがきの販売、ゆうパックの取り扱い、内容証明郵便など、基本的な郵便業務全般を取り扱っています。
金融サービス：貯金窓口業務として、通常貯金や定期貯金、為替、振替、振込、国際送金などのサービスを提供しています。また、外国通貨の両替および旅行小切手の売買、国債や投資信託といった資産運用関連の商品も取り扱っています。局内にはゆうちょ銀行のATMも設置されており、キャッシュサービスの利用が可能です。
保険サービス：生命保険商品をはじめ、自動車損害賠償責任保険（バイク自賠責保険）や自動車保険などの各種保険商品を取り扱っています。
その他機能：四街道市内の集配業務を担当しており、地域における郵便物流の拠点となっています。また、「ゆうゆう窓口」も設置されており、時間外の郵便物差し出しや受け取りにも対応しています。

所在地・アクセス

四街道郵便局は、千葉県四街道市美しが丘1丁目18番地2に位置しています。

周辺施設

周辺には、四街道警察署、美しが丘近隣公園、陸上自衛隊下志津駐屯地などの公共施設や公園があります。

アクセス方法

公共交通機関を利用する場合、JR総武本線の四街道駅から徒歩で約10分程度の距離です。また、千葉内陸バスまたは平和交通バスを利用し、「四街道郵便局」停留所で下車すると便利です。

自動車を利用する場合、東関東自動車道の四街道インターチェンジからは南西方向へ約4キロメートル、京葉道路の穴川インターチェンジからは北東方向へ約6キロメートルの位置にあります。

駐車場

来客用の駐車場も完備しており、12台分の駐車スペースが利用可能です。

もう一度検索