団時朗

団 時朗（だん じろう）

概要

1949年1月30日生まれの団時朗は、日本の著名な俳優で、特に特撮やテレビドラマで広く親しまれました。彼の本名は村田秀雄であり、旧芸名として団次郎、団次朗でも知られています。京都府京都市出身で、平安高等学校を卒業後、俳優業に進みました。生前はアルファエージェンシーに所属していましたが、2023年3月22日に74歳で他界しました。

来歴

団時朗は小唄の師匠である母とイギリス系アメリカ人の父を持つハーフとして誕生しました。そのため、幼少期から豊かな文化的バックグラウンドを持って育ちました。1966年の映画『酔いどれ博士』で端役としてデビューし、以後、ファッションに強い関心を抱き、早々にモデル活動を開始しました。特に資生堂のCMで前田美波里と共演したことが、彼の知名度を一気に押し上げました。

1968年の『わが命の唄 艶歌』への出演を契機に、芸名を「団次郎」とし、歌手デビューも果たしました。俳優活動は当初は控えめでしたが、1970年『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎』への出演を経て、本格的な俳優活動を開始。1971年には円谷プロの『帰ってきたウルトラマン』において、主人公・郷秀樹を演じたことで大ヒットを記録し、特撮ファンの心を掴みました。

その後も『スーパーロボット マッハバロン』や『ロボット8ちゃん』などの特殊なテレビドラマに出演し、さまざまな役を演じ続けました。特に『少年探偵団』では怪人二十面相を演じるなど、個性的なキャラクターで知られるようになりました。主演作が多かったにも関わらず、団は俳優としての活動が必ずしも順調だったわけではありません。しかし、舞台での活動を通じて新たな道を切り開き、ミュージカルやストレートプレイでも多くの舞台に立つことになりました。

代表作

彼は映画『スタア』や舞台『不毛地帯』など、幅広いジャンルで活動しました。また、1984年には姓名判断を受け、団時朗へ改名しました。俳優として活躍する一方で、2017年に肺がんが発覚しても精力的に役を演じ続けましたが、2023年に体調が悪化。最期を迎えるまでの数年間、彼は俳優としての情熱を持ち続けました。

人物像

団時朗は私生活において独身であり、一度も結婚経験がないという独特の人生を選びました。彼は、同業者との交流も活発であり、特に『帰ってきたウルトラマン』で共演した森次晃嗣とは親交が深く、多くの思い出を共有したといいます。また、若手俳優への激励をし、自身の原体験を語る姿勢が多くのファンから支持されていました。

著名なエピソード

1991年には雑誌で京本政樹との対談が取り上げられ、自身が演じた役名がないことを語るユーモアも魅力的でした。特に酒を止めるように言われた経歴は、彼のプロ意識の高さを示す一例として語り継がれています。さらに、黒柳徹子との交流からは、彼の多面的な人間像が垣間見え、文化人としての側面も印象的でした。

団時朗は、俳優業において数多くの役を演じ続け、特に日本のテレビと映画において独自の存在感を放ってきました。今後も彼の作品やエピソードは、多くの人々によって語り継がれていくことでしょう。

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