国分町通

国分町通の概要

国分町通（こくぶんちょうどおり）は、宮城県仙台市青葉区に位置し、南北に約1.5キロメートルにわたって伸びる市道国分町通線の愛称です。この通りは、北は北四番丁通りから南は柳町通までを繋いでいます。1982年に公募によって愛称が命名され、仙台市の主要な道路の一つとして市民に親しまれています。

この通りは、旧奥州街道の一部に該当し、歴史的な背景も持ち合わせています。沿道の街の機能は、旧町の区分よりも交差する主要な通りによって分けられ、それぞれ異なる特性を持っています。

国分町通沿いの街の機能

• - 二日町周辺

- 北四番丁から表小路までのエリアは、旧町名では「二日町」ですが、実際には定禅寺通までのブロックを一体として認識されることが多いです。この地域は、下町の雰囲気を残しつつも、宮城県庁や仙台市役所に近いため、公共事業や行政アウトソーシング関連の企業が多く立地しています。

• - 国分町（歓楽街）

- 定禅寺通から広瀬通にかけての区間は、仙台を代表する歓楽街「国分町」として知られています。夜になると多くの飲食店やエンターテイメント施設が賑わいを見せ、活気にあふれるエリアです。

• - オフィス街・金融街

- 広瀬通から南側は、オフィスビルや金融機関が集まるエリアへと変化します。日本銀行仙台支店を中心に、五橋通まで高層ビルが立ち並ぶビジネス街となっています。

• - 芭蕉の辻周辺

- 芭蕉の辻から南町通までの区間は、かつて仙台市電の芭蕉の辻線が走っていたため、国分町通の中で最も道幅が広いのが特徴です。

歴史的背景と旧奥州街道

仙台城下の奥州街道は、現在の国分町通だけではなく、南北に続いていました。通町の北側は青葉神社門前から東に折れ、堤町（現在の北仙台地区）を経由して北上しました。一方、南町より南側は、城下町特有の折れ曲がりながら南東に進み、柳町、北目町、上染師町、田町、荒町、南鍛冶町、穀町、南材木町、河原町を経由し、仙台城下の入口を示す丁切根という木戸に至りました。この木戸は夜間には閉じられ、外部からの侵入を防ぐとともに、城下の内外を区別する役割がありました。丁切根からは広瀬川を永町橋（現在の広瀬橋）で渡り、長町宿（現在の長町）へと続いていました。

現在の道路状況

現在、国分町通は直交する北四番丁（国道48号）を境に、南北で道路の愛称が異なっています。北側の通町および北鍛冶町は「青葉神社通」、南側の二日町、国分町、南町は「国分町通」と呼ばれています。

仙台城の城下町は、奥州街道（南北軸）と大町（東西軸）が交差する芭蕉の辻を中心に形成されており、奥州街道の南北直線区間の旧町名は、北から順に通町、北鍛冶町、二日町、国分町、南町と分かれていました。

交通規制

国分町通は、かつて全線が対面通行でしたが、2006年以降、広瀬通と定禅寺通の間で北行一方通行規制が終日化されました。現在では、歩車共存道路化工事に伴い、この区間は1車線の北行一方通行となっています。ただし、出口付近の定禅寺通との交差点付近は2車線となっています。その他の区間は現在も対面通行です。

また、定禅寺通を会場とする都市イベント（仙台国際ハーフマラソン、仙台・青葉まつり、仙台七夕まつり、定禅寺ストリートジャズフェスティバル、みちのくYOSAKOIまつり、全日本大学女子駅伝、SENDAI光のページェントなど）開催時には、接続する国分町通で臨時的な交通規制が実施されます。

その他の情報

• - 関連事項：中央通（大町）、[土井晩翠]]（北鍛治町出身）、徳陽シティ銀行
• - 外部リンク：

- [国分町通の電線類地中化計画について（仙台市）
- 国分町通電線共同溝だより 【仙台市道国分町通線電線共同溝及び道路改良工事】（仙台市）

国分町通は、仙台の歴史と文化を今に伝える重要な道路であり、その多様な表情は、訪れる人々に様々な魅力を感じさせてくれます。

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