国安わたる

国安わたる（くにやす わたる）

国安わたる、本名は国安亘。1960年10月5日生まれで、千葉県香取郡多古町出身の男性シンガーソングライターおよび作曲家です。彼は音楽プロデューサーである国安修二の弟であり、兄が人気バンドRAINのメンバーとしてレコードデビューした頃から、自身の音楽活動をスタートさせました。1984年に自身がレコードデビューを果たし、以来ポップでキャッチーな楽曲を数多く手掛けています。

特に1987年から1989年にかけて放送されたテレビアニメ『ミスター味っ子』の主題歌が代表作の一つとして知られています。彼の音楽スタイルは主にアイドル歌手に向けた楽曲制作が多く、楽しいメロディとリズム感あふれる作品が特徴です。1990年代以降は楽曲提供やライブ活動を中心にしながら、音楽シーンにおいて存在感を示してきました。

2000年代初頭には、東京都世田谷区のコミュニティFMでDJとしても活動。ラジオを通じてリスナーと触れ合い、音楽の魅力を伝える役割を果たしましたが、2007年以降は音楽活動が休止状態となり、表舞台からは離れました。現在は、兄が経営するライブハウス兼バー「フォーク居酒屋 旅のつづき…」でマスターとして働いています。このお店では、特定のイベントにおいて楽器演奏を行うこともあり、音楽に対する情熱を持ち続けています。

このライブバーでは、約16回にわたって開催されたコンテスト形式のイベントでの活動も評価され、音楽シーンの新たな才能を発掘する場となりました。特に、そのイベントでアマチュア時代のシンガーソングライターきいちろに「マスター賞」を授与したことは、後の音楽界においても重要な評価とされています。きいちろは、後に日本のポピュラー音楽界における初のコモンレーベル、S&Lミュージックの企画立案スーパーバイザーとなりました。

ディスコグラフィー

シングルとアルバム

国安わたるのディスコグラフィーには、複数のシングルやアルバムが含まれており、彼の音楽スタイルや成長を示しています。オリジナルアルバムやベストアルバムもリリースされており、ファンに親しまれています。

楽曲提供

彼は数多くのアーティストへ楽曲提供も行っています。その中には、秋本理央の『ときめきセブンティーン』、阿部寛の『雨の中のPAIN』、生稲晃子の『忘れたいのに』などがあり、いずれの楽曲も多くの人々に愛されています。他にも、池田聡、岩井小百合、中森明菜、松田聖子など、多岐にわたるアーティストへの楽曲提供が見られ、彼の幅広い音楽的才能を感じることができます。彼の楽曲は、特に感情豊かで親しみやすいメロディが特徴であり、多くのヒット曲を生み出してきました。

国安わたるは、シンガーソングライターとしてのキャリアを通じて、日本の音楽シーンに多大な影響を与えてきました。彼の音楽は今も多くの人々に愛され続けており、今後の活動にも期待が寄せられています。

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