国広ジョージ

国広ジョージ



国広ジョージ(くにひろ ジョージ、1951年 - )は、日本の建築家、建築活動家です。国士舘大学名誉教授、清華大学客員教授、国際建築家連合(UIA)評議員を務めています。また、国広ジョージ健彦という名でも活動しています。

経歴



東京都文京区で生まれ、父親は日系アメリカ人二世です。1964年に渡米し、1974年にカリフォルニア大学バークレー校を卒業、1976年にはハーバード大学大学院デザインスクールを修了しました。1996年までサンフランシスコ、ロスアンゼルス、ニューヨーク建築家として活動した後、1997年に拠点を東京に移しました。1998年に国士舘大学工学部助教授に就任、2003年からは教授を務めました。日本を拠点にアジアを中心に活動を展開しています。

2006年から2007年には日本[建築家]]協会(JIA)副会長を歴任。2008年からは、「建築家の祭典」と言われるUIA国際建築家連合2011東京第24回世界建築会議の日本組織委員会広報部会長を務めました。2010年から2011年にはアジア建築家評議会 (ARCASIA)の会長を務めました。2009年には、アメリカ[[建築家協会]] (AIA) より、会員の3パーセントに当たるフェロー(特別会員)の称号を授与されました。2011年からは北京の清華大学建築学院にて客員教授として教鞭をとり、2018年には同大学上席客員教授に昇格しました。2013年にはアメリカ[[建築家協会]国際理事に就任、2016年には同協会日本支部会長を歴任しました。

2013年から2016年には、浙江省龍泉市長の委嘱により、宝渓村を舞台とした「龍泉国際竹建築ビエンナーレ」のコミッショナー兼指名建築家を務めました。ビエンナーレ自体は実現しませんでしたが、ビエンナーレのために設計された9棟の竹建築は、中国企業によってリゾートホテルとして活用され、地域経済の活性化に貢献しています。2019年には、デンマークのOBEL財団が主催する第一回Obel Awardにおいて、「龍泉国際竹建築ビエンナーレ」のキュレーターを務めた国広と上海在住芸術家Ge Qintaoがファイナリストに選出されました。

教育研究では、2022年3月に24年間在籍した国士舘大学を退職し、同年6月に名誉教授の称号を授与されました。国内では、明治大学特別招聘教授、京都美術工芸大学客員教授を歴任。米国ではイエール大学コロンビア大学ハーバード大学、ニュージャージー工科大学などで教鞭をとりました。また、マケドニア共和国のキリルとメソディウス大学でも客員教授を務めました。アジアでは、清華大学建築学院客員教授、セントジョセフ大学客員講師として教育活動に携わっています。

建築家としての活動は、1979年よりサンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨーク、東京と国際的に展開しています。日本では、1997年から2012年までジョージ国広建築都市研究所を主宰した後、2013年よりトータルライフコシェルジュ加藤淳子とともに、T-Life 環境ラボを設立。「衣食住」と建築設計の領域を超えた環境設計を目指しています。近年では、人道支援、途上国経済発展、環境再生など幅広い領域で活動しています。

国広の活動は、メキシコ建築家協会、アメリカ[[建築家協会]]より会長賞を受賞、その他大韓建築士協会(KIRA)、ジョージア建築家協会(GAA)より名誉会員の称号を授与されています。また、多くの国際設計コンペの審査委員を務め、国際的な講演活動も行っています。

2023年7月、コペンハーゲンで開催されたUIA(国際建築家連合)総会において、新期評議会メンバーに選出され、リージョンIV(アジア・オセアニア)評議員に就任しました。任期は2023年から2026年です。


家族・親族



父は、アメリカ・カリフォルニア州オークランド生まれの日系2世です。母は、三菱財閥創設者岩崎弥太郎の曾孫で、元三菱地所取締役岩崎彦弥太の長女です。三菱の3代目総帥・岩崎久弥は母方の曾祖父にあたります。

脚注・出典



(省略)

関連項目



リトアニア・日本建築フォーラム「East-East」

外部リンク



公式フェイスブック
国広ジョージ (@George_KUNIHIRO) - X(旧Twitter)
T-Life環境ラボ

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