国府町井戸

徳島県徳島市国府町井戸：歴史と自然が調和する tranquil な農村

徳島市北西部に位置する国府町井戸（こくふちょういと）は、南井上地区に属し、人口約900人、340世帯が暮らす地域です（2010年徳島市調査）。

地理：鮎喰川が育んだ肥沃な大地

国府町井戸は、鮎喰川左岸の平地に広がる農村地帯です。鮎喰川デルタファン（三角州状扇状地）に位置し、粘土質の表土の下には円礫層が広く分布しています。標高は4.7〜5.9mと比較的平坦で、名方郡条理地割に基づいて整備された道路・用水路・畦畔が整然と並んでいます。周辺地域は、東に国府町花園・国府町東高輪、南に国府町和田・国府町府中、西に国府町日開と隣接しています。

歴史：薬師寺氏の城と遍路の道

国府町井戸には、歴史的な史跡や文化施設が点在しています。字城ノ内には、かつて薬師寺氏が拠った薬師寺城跡があります。また、字北屋敷には、四国八十八箇所霊場第十七番札所である井戸寺があり、多くの参拝客が訪れます。井戸寺へと続く道は、遍路道として古くから人々に親しまれてきました。以西用水から分岐する井戸川は、地域を潤す重要な水路として、現在も利用されています。

小字一覧

国府町井戸は、以下の小字で構成されています。

城ノ内
北屋敷

近代：市町村合併と町名の成立

国府町井戸は、1967年（昭和42年）に名東郡国府町が徳島市に編入されたことに伴い、現在の町名となりました。

交通アクセス

道路
徳島県道29号徳島環状線
徳島県道30号徳島鴨島線
バス
徳島バス
徳島市営バス

地域を支える施設

井戸寺（四国八十八箇所霊場第十七番札所）： 四国霊場巡礼の重要な拠点であり、多くの参拝客が訪れます。
井上八幡神社： 地域の氏神様として、住民の信仰を集めています。
徳島市農村環境改善センター： 地域住民の交流や学習の場として活用されています。
附家書店国府店、パパベル国府店： 地域住民の生活を支える商業施設です。

参考文献

『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）

外部リンク

徳島市ホームページ

国府町井戸は、豊かな自然と歴史、そして人々の温かさが調和した、魅力あふれる地域です。

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