国枝捨次郎

国枝捨次郎（1876年1月5日 - 1937年4月5日）は、明治から昭和初期にかけて活躍した政治家、実業家であり、衆議院議員を二期務めました。また、京橋区長としてもその名を知られています。

東京府に国枝勘助の三男として生まれた国枝捨次郎は、1902年に家督を相続しました。初期には深川区庶務課長を務め、その後、1913年12月から1916年12月までの期間、京橋区長として区政を担いました。区長退任後も、深川区会議員、東京市会議員、そして同参事会員を歴任するなど、地方自治の分野で活躍しました。

実業家としての顔も持ち、田中電機製造の取締役、東栄商会と丸薬回漕店の監査役、さらには帝国塗料の専務取締役など、多岐にわたる企業の経営に携わりました。これらの役職を通じて、経済界にも大きな影響を与えました。

1928年2月に行われた第16回衆議院議員総選挙では、立憲政友会から東京府第4区に出馬し、見事当選を果たしました。その後も政治家としての活動を続け、1932年2月の第18回衆議院議員総選挙でも再選を果たし、衆議院議員として国政に貢献しました。

国枝捨次郎は、地方自治の分野での貢献、実業界での多岐にわたる活動、そして国政への参加を通じて、多方面でその才能を発揮しました。彼の足跡は、大正から昭和初期にかけての日本の政治、経済、社会の動向を理解する上で重要な手がかりとなります。

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