国民休養地

国民休養地とは

国民休養地は、1970年（昭和45年）に当時の厚生省が定めた国民休養地整備運営要綱に基づき、都道府県立自然公園内に設置される地区です。これは、都市部に住む人々が、気軽に自然と触れ合い、野外レクリエーションを楽しむための拠点として設けられました。

概要

国民休養地は、ハイキングやピクニックといった一般的な野外活動だけでなく、より積極的に自然と触れ合うことができるように設計されています。自然観察、森林浴、キャンプなど、多様なアクティビティを通じて、自然の素晴らしさを体験できます。

施設

一般的に、国民休養地には以下のような施設が整備されています。

国民宿舎: 手頃な価格で宿泊できる施設。地域の食材を使った料理や、温泉などが楽しめる場合もあります。
国民保養センター: 健康増進やリフレッシュを目的とした施設。温泉、サウナ、マッサージなどが利用できます。
プール: 夏場に水遊びや水泳を楽しめる施設。
球技場及び運動場: 野球、サッカー、テニスなど、各種スポーツを楽しめる施設。
その他: キャンプ場、バーベキュー場、遊歩道、展望台など、自然を満喫できる様々な施設が整備されています。

設置と運営

国民休養地は、都道府県知事が国民休養地計画標準に基づいて計画を作成し、環境省自然環境局長の承認を得ることで設置されます。事業主体は都道府県であり、環境省からの補助金を受けて施設を整備することができます。運営は、都道府県が関係市町村と協力して行います。

ふるさと自然公園国民休養地

1980年（昭和55年）に整備及び運用の方針が変更され、これ以降に設置されたものは、「○○ふるさと自然公園××国民休養地」（○○は都道府県立自然公園の名称）という名称が付けられるようになりました。これらは、ふるさと自然公園国民休養地と総称されます。

関連施設

国民休養地と類似した施設として、以下のようなものがあります。

国民休暇村: 国立公園及び国定公園内に設置された総合的な休養施設。宿泊施設、レストラン、アクティビティなどが充実しています。
国民保養温泉地: 温泉を利用した保養を目的とした地域。
国民宿舎: 手頃な価格で宿泊できる施設。全国各地にあります。

まとめ

国民休養地は、都市部に住む人々にとって、手軽に自然に触れ合い、リフレッシュできる貴重な場所です。週末や休暇を利用して、自然の中で過ごしてみてはいかがでしょうか。

外部リンク

国民休養地の整備及び運営について 公布日：昭和45年7月10日 - 環境省
国民休養地の今後の整備及び運営について 公布日：昭和55年6月27日 - 環境省

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