国立社会保障・人口問題研究所

国立社会保障・人口問題研究所について

国立社会保障・人口問題研究所（IPSS）は、厚生労働省に所属する研究機関です。この研究所は、人口問題と社会保障に関する幅広い研究を行い、その成果を社会に還元することで、国民の福祉向上に貢献することを目的としています。人口、経済、社会保障の相互関連に着目し、多角的な視点から研究を進めている点が特徴です。

主な業務

1. 将来推計人口・世帯数の作成: 日本全国および地域別の将来人口と世帯数を推計し、その結果を公表しています。この推計は、政府や地方自治体が将来の政策を策定する上で重要な基礎データとなります。
2. 社会保障費用統計の作成: 日本における社会保障費用の統計を作成し、公表しています。社会保障制度の持続可能性を評価する上で不可欠なデータを提供しています。
3. 社会保障・人口問題基本調査: 5年ごとに、出生動向、人口移動、生活と支えあい、家庭動向、世帯動態といったテーマに関する調査を実施し、結果を公表しています。これらの調査は、日本の人口動態や社会構造の変化を把握するために重要な情報源となっています。
4. 国内外の研究: 国内外の人口および社会保障に関する研究を幅広く行っています。国際的な視点を取り入れつつ、日本の現状に即した政策提言に繋げています。

沿革

1. 1939年: 厚生省人口問題研究所として設立されました。
2. 1965年: 特殊法人社会保障研究所が設立されました。
3. 1996年: 人口問題研究所と特殊法人社会保障研究所が統合され、現在の国立社会保障・人口問題研究所となりました。この統合は、少子高齢化や経済成長の鈍化が進む中で、人口と社会保障の関連性を総合的に解明する必要性が高まったことを受けて行われました。

組織体制

研究所は、以下の部門で構成されています。

所長：林玲子
副所長：小島克久
政策研究調整官：坂本大輔
企画部 部長：矢野正枝
国際関係部 部長：是川夕
情報調査分析部 部長：小島克久
社会保障応用分析研究部 部長：泉田信行
社会保障基礎理論研究部 部長：西村幸満
人口動向研究部 部長：小池司朗
人口構造研究部 部長：岩澤美帆

各部門が連携し、多岐にわたる研究活動を行っています。

公表データ

研究所のウェブサイトでは、様々な調査データや研究成果が公表されています。これらのデータは、研究者だけでなく、政策立案者や一般市民にとっても有益な情報源です。

関連情報

研究所の研究テーマに関連する情報として、以下のキーワードが挙げられます。

日本の人口統計
日本の少子化
日本の高齢化
日本の福祉
日本の医療
日本の年金

外部リンク

* 国立社会保障・人口問題研究所 公式ウェブサイト


国立社会保障・人口問題研究所は、日本の人口動態と社会保障制度に関する重要な研究拠点として、今後もその役割を果たしていくことが期待されます。

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