国見山 (長崎県)

国見山は、長崎県北松浦半島のほぼ中央部に位置する標高776.2mの山です。この山は、北松浦半島および佐世保市における最高峰であり、その雄大な姿は地域の人々に親しまれています。国見山は北松県立公園に指定されており、豊かな自然環境が保護されています。

山頂は佐世保市に属していますが、山頂のすぐ東側には県境があり、佐賀県伊万里市および有田町に接しています。そのため、国見山は長崎県と佐賀県にまたがる山として認識されています。山の麓からは有田川西側の支流や、佐々川、相浦川、志佐川などの河川が流れ出しており、これらの河川の源流部となっています。

国見山周辺は自然が豊かに残されており、多様な生物が生息しています。特に注目されるのは、九州各地の山地に生息するヤマアカガエルとブチサンショウウオです。長崎県内では、これらの生物が国見山系でのみ生息が確認されており、半島部や離島での記録はありません。これは、国見山がこれらの生物にとって重要な生息地となっていることを示しています。

山頂近くの国有林内には、気象庁が設置したアメダスの観測点があります。この観測点では、気温や降水量などの気象データが観測されており、地域の気象状況を把握するために重要な役割を果たしています。

国見山に関連する事項として、以下のものがあげられます。

国見道路: 国見山の南側に作られた道路とトンネルの総称です。
国見山（同名）: 日本各地に同名の山が存在します。
国道498号: 通称「国見越え」と呼ばれ、国見道路を通ります。佐世保・柚木方面から伊万里へ向かう際の最短ルートとして利用されています。

参考文献
松尾公則『長崎県の両生・爬虫類』長崎新聞社 ISBN 4-931493-59-9

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